coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

HDR PQ動画をBT.709動画に

EOS R50を使った4K動画のテスト撮影です。カメラの設定と編集時の設定をいろいろ試行錯誤しています。途中経過です。

撮影時の設定

  • 10bitで撮影するために、HDR PQをオンにしています。同時に「高輝度側・階調優先」もオンにしています。
  • 自然な高画質になるよう、何度かテスト撮影し下記のようになりました。
    • コントラスト:+1
      HDR PQモードでの撮影はかなり軟調になるので、撮影時にあらかじめコントラストを上げています。
    • 色の濃さ:-2
      デフォルト設定では鮮やかな色がすぐに飽和してしまうので、撮影時は彩度を下げています。

編集時の設定

  • Adobe Premire Proで編集しています。
  • 素材はBT.2020のHDR PQですが、BT.709として処理しています。「トーンマッピング」をオンにして、色域・階調をレンジ内に自動変換 *1 しています。
  • 同時に撮影した撮って出しjpgと比較し、同じ印象になるようにトーンを編集していきます。白飛び・黒潰れを避けるため、撮って出しjpgよりは軟調にしています。
    • コントラスト:+30.0
      撮影時にもコントラストを上げていますが、さらにアップしています。
    • 白レベル:+50.0
      HDR PQ素材は高輝度域に階調を確保しすぎてアンダーに見えるので、変更しています。
    • 自然な彩度:+50.0
      撮影時に彩度を下げた分、鮮やかにしています。盛大にアップしても飽和しづらいよう「彩度」でなく「自然な彩度」を使っています。

調整後

↑ こんな感じに「素材」として階調をフルに使った動画にしています。

動画の後半にはグレーディング無しの同じカットを並べています。アンダーな印象の枯れた色調となり、これはこれで惹かれるものもありますが、いったん我慢します。

今後

とりあえず、「写真のような高画質な動画」を撮れるように、汎用で使える設定を詰めていきます。撮影条件やモチーフが変わると基本の設定もまだまだ変わっていくと考えています。


*1: