coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

ふたつで十分ですよの俳優

映画の冒頭、

ふたつで十分ですよ

わかってくださいよ

「(なぜか声色が変わって)はいっ

と主人公と日本語でやり取りする屋台の老人は、多くの映画で日本人役として活躍した俳優のロバート・岡崎(Robert Okazaki)さんです。

今では小ネタとして有名ですが、映画の公開直後(1982年頃)に言及する人はほとんどいませんでした。私は大学時代に友人にジョークとして教えてもらいましたが、彼はどこで名前を知ったのでしょう。

その後、レンタルビデオの定番映画として人気となった(1990年頃)あとも、やはり口にする人はあまりいませんでした。

改めて手元のDVDで確認すると、エンドクレジット、それもかなり最後の方に出ています *1

ですが、当時は(名画座で観るのでない限り)VHSのビデオを(4:3比率の)ブラウン管で観るのが主流だったので、こんな感じだったはずです。

VHSの水平解像度は240本位なのでこのくらいでしょうか。読めたらラッキー、ぐらいの粗さです。昔はこんなのを観ていたのです。

やはり「映画」は一定以上の画質を確保しないと十分に楽しめません。私が若い時にレンタルしてたくさん観た「アレ」は映画ではなかったですね。

さらに、時代と共に「一定以上の画質」の基準も上がり、Amazon PrimeでのFHD配信やBlu-Rayで観る映画も、そのように言われてしまうのでしょうか。


*1:ちなみに、ひとつ上のKimiko Hiroshigeさんは顕微鏡でウロコを調べる老婆、ひとつ下のCarolyn DeMirjianさんは青島(ビールではない)を渡す片目の女性です。