流行りの「ネガフィルム調 *1 」をLightroomでシミュレーションしてみました。
↑ 適用した写真の中で、これがいちばんそれらしかったです。
「ネガフィルム調」といっても「シネマ(映画)調」「手焼きプリント調」など定義も色々です。今回は、
消費税導入前 *2 のローソン100のサービス判プリント *3 調
を目指しています。
0. 素材
↑ EOS R50でraw撮影したカットです。Adobeカラーのデフォルトだとこんな感じでした。
1. 印画紙を模す
↑ 印画紙はしょせん「紙」なので白の抜けには限界があります。また、カラー印画紙の黒の締まりにも限界があります。「白レベル」を目一杯下げ、「黒レベル」を目一杯上げています。
↑ 抜けが悪い割にはコントラストは高めです。さらに焼きは浅くハイキーです。街のサービスプリントでは、しっかり黒々と焼いてもらったことはありません。彩度も高くありません。
色域を模す
↑ カラー印画紙の色域は今どきのデジタル画像に比べ、たいへん狭いものです。エメラルドグリーン周辺の発色に影響があります。「アクア」の彩度を大幅に下げてみました。僅かですが建機の色が渋くなました。
加法混色を模す
↑ カラー印画紙の色素はRGBではなく、CMYです。C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)以外の色は色素が重なるので彩度は落ち、やや暗くなるはずです。カラーを調整してみました。
現像液を模す
↑ 街のDPEショップの現像液は管理がラフなので各色の階調にムラがあります。ここではGのトーンカーブのみを変更してみました。シャドウ部にグリーン浮き、ハイライトにマゼンタ浮きが発生しました。出来の悪いDPEはこんな感じになります。
これで一旦完成です。各種設定はこのようになっています *4 。
作例
設定をプリセットにして、他の写真にもあてがってみました。
感想
巷によくある「(フィルムシミュレーションの)ネガフィルム調」とは全然違いますが、低品質なDPEの感じはうまく出せたと思います。