コンビニエンスストアのマルチコピー機を使って、写真プリントを試してみました。
30年ぶりのプリント
コンビニの写真プリントは以前からあるサービスですが、これまで使った事はありませんでした。初めてです。
そもそも「サービス判の写真プリント」をやるのもだいたい30年ぶりです。20世紀のフィルムカメラを使っていた時代はもっぱらポジフィルムばかりだったので、ネガフィルム+サービス判プリントはほとんどやっていませんでした *1 。
Canon EOS R50に自作のPicture Style、「RICOHの『ポジフィルム調』風 *2 」を入れて撮影した撮って出しjpgです。こちらの他、適当に写真をみつくろってusbメモリで近所のローソンに持ち込みました。
機械を操作するとすぐに(1分〜数分)プリントが出てきます。現像に出してから仕上がりまで半日から数日かかる「同時プリント」や、撮ったその場で出てくる「ポラロイドカメラ」の感覚とはやや異なります。不思議な使い心地でした。
L判のサイズは127mm × 89mmです。APS-Cの3:2の比率とは微妙に異なるので、ノートリミング余白ありでプリントすると余白の量が上下左右で異なります。下が余りました(冒頭の写真)。
4×5ポラ風
写真データに大きめの余白 *3 をつけてからプリントすると、ピールアパート式の4×5ポラ風になります。ピンの浅い写真などを使うとよりそれらしいかもしれません。
大きな色ズレが発生していますが、意図したものではありません。プリントのタイミングによりズレ量は都度異なります。
DPE風
以前考案した、Lightroomでサービス判プリント調に現像 *4 した写真をプリントしてみました。Low-Fi画像 × Low-Fi印刷なので、なんかやり過ぎな感じに仕上がりました。
ですが、解像感はかなりあります。135フィルムのサービス判はこんなにシャープではありません。
解像性能は高め
太さの異なるストライプを配置した手作りの解像度チャートを作成してプリントしてみたところ、
マルチコピー機はそれなりに解像力が高いようです。きちんと解像するのは縦ストライプは8px程度、横ストライプは9px程度ですが、1pxのストライプも完全には潰れずモアレ状になっていました。
フィルムプリント風に、もっとそれらしくするには全体に「ガウスのぶれ」あたりをつけるか、明瞭度をマイナスにするのもアリかもしれません。
色域は狭め
一方、色再現はさすがにそんなに高くありませんでした。以前作成したカラーチャート *5 をプリントしてみました。
上がカラーチャート、下がカラーチャートを写真プリントしたものをスキャナで取り込んだもの、中央は(rgbの)カラーチャートをcmykに変換したもの(をrgbに戻して配置したもの)です。鮮やかな緑や発色のよいピンク(マゼンタ)などはあまり得意ではないようです。
色々楽しんで、値段は1枚あたり30円 *6 でした。あれ? 30年前とあんまり変わらない値段……。