coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

Pentaxのカスタムイメージの色相

ずっと欲しかったPentaxの一眼レフを中古で購入しました。楽しく「撮って出し」スナップ散歩をしようと思います。

カスタムイメージの空

空を撮影して、カメラ内raw現像で9種のカスタムイメージ *1 をあてがってみました。
画面内の文字は、「カスタムイメージ名:色相の数値」です。

空 AdobeRGB×太陽光

おや、色相のばらつきがあまりありません *2 。どれも標準的な空の色です。Pentaxは「カスタムイメージ」といえども基本的なカラーサイエンスを曲げるつもりはないのでしょうか。

カスタムイメージのカラーチャート

カラーチャートを撮影しました。

カラーチャート AdobeRGB×太陽光

ひと目で、どのカラーチップも色相にはあまりブレがないことがわかります。彩度と明度だけでバリエーションをつけている *3 ように見えます。

Photoshopで調べてみると以下のような数値でした。

色相比較

今まで調べた他社のカメラと比べると、緑(120°)がどれも黄色よりで、やや黄緑色っぽくなっています。Pentaxの考える「自然」のイメージでしょうか。他の色相はわりと標準的です。

後から追加されたカスタムイメージ

「里び」と「フラット」は新機種にしか搭載されていないカスタムイメージなので、カメラ内現像ではなく、現像ソフトから適用してみました。

「里び」

空_里び

カラーチャート_里び

おや、これはFujifilmの「クラシッククローム」の真似っこですね。真面目なPentaxマーケティングには勝てない、ということでしょうか。

「フラット」

空_フラット

カラーチャート_フラット

(ハイキーでない)適正露出の「ほのか」という感じです。レタッチ用ということですが、使いどころがよくわかりません。


他社と比べ、カスタムイメージごとの色相の偏りが少ない *4 のにはちょっと驚きました。ただ、Pentax機は他にもたくさん調整パラメータがあるので、「自分の色」を見つける楽しさ *5 は他社以上かも知れません。


*1:「モノクロ」、「クロスプロセス」は省いています

*2:一番数値の異なる、「リバーサルフィルム」でもわずか5°程の差です。

*3:青紫(240°)の濃度(明度)のバリエーションが印象的です。

*4:

他社カメラの例:

*5:

このサイトなどは素晴らしい。Pentaxのカスタムイメージを使い倒した作例がたくさんあります。

「雅」とCTE(特殊なホワイトバランス設定)とPLフィルターを使ったこちらの作例などもとても素敵です。