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安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

Pentaxの一眼レフで(やや)オールドレンズを使う

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中古で購入し、楽しく使っているデジタル一眼レフPentax K-30ですが、付属の便利ズーム *1 がやや重めです。写りもよく、AFも高速・静かで申し分ない優れたレンズですが、機材はなるべく軽くしたいのです。

レンズの交換

Pentaxの古いレンズをつけてみました。大昔 *2 に中古で購入したフィルム一眼レフPentax MV1についていた、smc PENTAX-M 50mm f2.0です。MF時代のPentaxの純正レンズなので、マウント径は変わっていません。そのまま装着できます。少し軽くなりました。

50mmf2.0

スクリーンの交換

一眼レフはミラーレスとは異なり、画面を拡大表示して正確なフォーカシング、とかはできません。かといってスクリーンのマット面でピントを合わせる自信もありません。中華の通販サイトでスプリットマイクロのフォーカシングスクリーンを購入しました。2500円でした。

中華フォーカシングスクリーン

APS-Cサイズのスクリーンを見るのは初めてです。こんなに小さいのか、と驚きました。写っているのは交換時に外した純正スクリーンです。

スクリーンのイメージ

↑ ファインダーはこんな感じに見えます(イメージ)。中央がスプリットプリズム、外側がマイクロプリズムになっています。2種のプリズムのどちらかでピントを合わせます。さらに外側のマット部分は安物の中華製だからでしょうか、放射状に流れていました。一眼レフなので画面はやや暗く、「適正露出」にはなりません。周辺もそれなりに暗く落ちます。

テストをしてみました。

オールドレンズf2.0

↑ F2.0で撮影。古いレンズなので開放ではふわふわのぼけぼけですが、きちんと意図する箇所にピントを合わせることができました。スクリーンは実用になりそうです。

マニュアル露出

付けたのはKマウントレンズです。絞り開放でピントを合わせることができ、レリーズ時にはきちんと設定した絞り値に絞り込まれます。ただし、電子接点がないので、カメラ側に絞り値の情報は伝わらず、ファインダーにも表示されません。露出はマニュアルで合わせることにしました。

マニュアルといっても「グリーンボタン」を押すとレンズが絞り込まれて測光、適切なシャッタースピードが自動的に設定されるので、難しいことはなにもありません。屋外スナップ程度であれば都度測光する必要もなしです。空が入って露出オーバー(飽和)になることだけ気をつければ割とおおらかに撮影できます。

そのかわり、撮って出しではなくraw撮りです。現像時に微妙な明るさを調整しました。モノクロフィルム時代の撮影のようでなかなか楽しかったです。

作例

絞りは全部F4.0です。ホワイトバランスはCTE(Lightroom上では「撮影時の設定」)。詐称した「雅」プロファイル *3 で現像しました。

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*1:smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR

*2:20世紀末に上野アメ横の中古カメラ屋さんで。

*3: