HDR PQで撮影した10bit動画をB.T.709に変換して利用しています。撮影時の露出補正について簡単なテストを行ってみました。
結論を先に述べると、
黒潰れは起きづらいですが、白飛びは起きやすいようです。また、「高輝度側・階調優先」は有効でした。
やったこと
- EOS R50を使ってHDR PQ(10bit)で撮影しました。
- 自動露出(評価測光)でカラーチャートを撮影しました。
- 撮影時に露出補正を行いました。-3EV、-2EV、-1EV、±0EV、+1EV、+2EV、+3EVの7段階で撮影しました。
- Adobe Premiereの自動トーンマッピングでB.T.709に変換しました。
- 撮影時の補正分、Premiere上で(逆方向に)補正しました。3段アンダーで撮影したカットは3段分プラス補正(ゲインアップ)しています。オーバーで撮影したカットはその分アンダーに処理しています。
アンダーで撮影

- 黒潰れはほとんどありませんでした *1 。2段アンダーで撮影しても、Premiere上で2EV明るくすると、シャドウの諧調は残っていました。3段アンダーで撮影しても黒潰れは僅かでした。
オーバーで撮影

- 3段オーバーで撮影したカットはどれも白飛びを起こしています。
- 明るく撮影してPremiere上で暗くしたカットは(白飛びは起こしていなくとも)どれもやや不自然な印象です。
高輝度側・階調優先

- 「高輝度側・階調優先」をオンにすると、明らかに白飛びの量が減ります。オフでは完全に色が抜けてしまっています。
- オンの場合でもD+2とD+の差は僅かでした。一応、D+2の方が良好です。
結論
- 評価測光で撮影するならば、1段半~2段半ほどアンダーで撮影したほうがよさそうです。
- 「高輝度側・階調優先」はオン、それも「D+2(強)」にしておくのがよさそうです。
*1:黒潰れはありませんが増感によるシャドウ部へのノイズ発生がかなりあります。ただし、YouTubeにアップするとほとんど目立たなくなります。