GR IIIやGR IIIxに搭載されているイメージコントロール *1 、RICOHの「ネガフィルム調」風のPicture Styleを作成してみました。
作ってみたところ、全然ネガフィルム風ではありませんでした。「生真面目なクラシッククローム」といった印象です。
その後、「ポジフィルム調」風も作成しました。
特徴
- ややハイキーです。
- ややローコントラストです。
- 低彩度です。
- 色相の転びは少なめです。
- やや冷調、
グリーン寄りです。 - 輝度の変化に伴う色相の転びはないようです。なので、あまり「ネガフィルム」っぽいエモさはありません。
また、同じメーカーの(ブランド違いの)Pentaxとの関連性は全く感じませんでした *2 。
一応、作成した.pf3ファイルは共有しておきます。測色通りに作成した後、目視で調整 *3 しています。
枯れた色調が欲しい時、癖の少ない、使いやすいスタイルだと思います。
追記
こちらの作例をみて、「ポジフィルム調」もいいな *4 、と思いました。
ホワイトバランスを昼光に固定して撮影した夕景はいいですね。
「ポジフィルム調」も作りました。
気になったので、「ポジフィルム調」も作りました *5 。詐称したGR IIIxをPicture Style Editorでシミュレートしています。
230820_Ricoh GRIIIxポジフィルム調風のPictureStyle.pf3
てっきりベルビア風の鮮やかなイメージコントロールかと思っていましたが、コントラストは高いものの、彩度は低めでした。かなり渋い色調です。
Kodakのエクタクローム64(Ektachrome 64)などを思い起こさせる色合いです。ある意味1970年代・80年代風なので、Fujifilmの「ノスタルジックネガ *6 」と使い勝手が似ているかもしれません。
*1:リコーはこのように呼称しています。
*2:Pentaxの「里び」には似ているかもしれません。未検証です。
*3:
- なぜか人肌の発色がすごく悪くなってしまったので、Redの色相転びを抑え気味にしました。
- ローコントラスト/低彩度ですが、Picture Style Editorで一目盛り動かすとかなり変わってしまうので、初期値の「0」のままです(ベースは「忠実設定」)。
- 黄色の発色も少し調整しましたが、オリジナルのネガフィルム調は、もっと枯れた黄色です。
*4:
作例は、(彩度とかの)設定を変えて撮影しているっぽいです。
ちなみに、GR(デジタル)の「ポジフィルム調」は機種によって色調が異なるそうです。紹介記事での使用カメラは「GR II」です。ネットでは「初代(以前の機種)の色調の方が…」的なつぶやきをいくつか見かけました。「初代/前機種」がどの機種を指すのかはよく分かりません。APS-C初代? コンデジ時代のGR?
*5:
Lightroom用のテンプレート(.lrtemplate|.xmpの古い形式)ファイルを開発・配布しているサイトがありました。
*6: