これまで漫然と使用していた、レンズ内手ぶれ補正(IS)とワープスタビライザーの効果を改めて調べてみます 。まずは簡単なテスト撮影を行いました。
- 使用しているレンズはEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMです。望遠端で手持ち撮影しています。メーカーの説明によると、静止画撮影時には4段分を補正するとあります。
- 使用しているカメラはEOS R50です。ボディ内(イメージセンサー式)手ぶれ補正はありません。
所見
レンズ内手ぶれ補正(IS)
- ISを使用すると(歩き撮りのようにカメラを動かさない限りは)実用的なレベルで安定 *1 します。
- ISオフの場合、しっかり持っているつもりでしたが、細かなビリつきが発生しています。意外でした。そのままではちょっと実用になりません。
電子手ぶれ補正
(排他機能の)自動水平補正を使っているので、今回のテストの対象外です。「標準」と「強」があるので要テストです。
ワープスタビライザー
Adobe Premiere Proでワープスタビライザー(滑らかなモーション|100%)をかけるとかなり滑らかになります。どんな条件でも基本、かけることが多いです。ただ、副作用もそれなりにあります。
青空を背景にした桜のカットでは、風にそよぐ枝の動きがスタビライズされてしまっています。背景がないとスタビライズのための基点が見つけられないようです。スローモーションのようで変な感じです。
最も補正効果の高い「サブスペースワープ」を使うと、「こんにゃく現象(誤用 *2 )」が発生してしまいます。背景がくにゃりくにゃりと歪みます。
現時点での結論
- レンズ内手ぶれ補正は有用。ただしレンズ選びに制約が発生します。
- Premiere Proのワープスタビライザーは有用。ただし副作用もあります。
電子手ぶれ補正のテスト *3 も行う必要がありそうです。ボディ内手ぶれ補正/電子手ぶれ補正の協調効果についても気になってきました。
追記|ワープスタビライザーのいろいろ
ワープスタビライザーの適用時、「サブスペースワープ」ではなく、「位置」などを選択することで、パースのうねうねは回避できます。(歩き撮りなどではなく)カメラ位置固定の手持ち撮影ならこちらがよさそうです。