先日の夜景撮影 *1 でうまくいった、raw連写の合成処理によるノイズ低減を物撮りでも試してみました。
1枚撮影
↑ 三脚にカメラを据えて、電気工事用の小さな部品 *2 を撮影しました。カメラはPanasonic Lumix G7、レンズはCanonのNFD macro 50mm/F3.5です。絞りはF7.1、シャッタースピードは1/125秒でした。
手ブレを起こさないよう、Panasonic製品用のリモートアプリ「Panasonic Image App *3 」でシャッターを切りました。また、電子シャッターを使用して無振動で撮影しています。ピントはスクリュー釘の部分に合わせました。
ISOは2000。マイクロフォーサーズセンサーということもあり、等倍表示ではかなりノイズが目立ちます。raw現像時にノイズリダクションはかけていません。
raw連写合成
↑ 上記の条件で32枚連写したものをPhotoshopのスクリプト「統計...」で統合しました。
手ブレは発生していないので「ソース画像を自動的に配置する」のチェックは外してあります。「中央値」で統合することにより、撮影ごとにランダムに発生するノイズの画素は(32枚の中央値と異なるので)採用されず、ほぼノイズのない画像ができました。
樹脂の乱れや細かなホコリも解像し、シャープネス処理を加えなくとも大変解像感・立体感のある画像になりました。
合成枚数とノイズ量の関係
合成枚数を増やせば増やすほど、ノイズは低減します。1枚ではマイクロフォーサーズのノイズ量ですが、
32枚合成なら、シノゴ(4"×5")程度のノイズ量ではないかと思います。
三脚撮影ならば単写も連写も手間は全く同じ。動かないもの限定ではありますが、これからも積極的に使ってみようと思います。