デジカメには撮影用に「色調の設定セット」が用意されています。「スタンダード」「ビビッド」「ソフト」とかのことです。
名称(総称)はメーカーごとに異なり、Canonは「ピクチャースタイル」、Panasonicは「フォトスタイル」、Olympus *1 は「ピクチャーモード」です。
用意された設定をチューニングする際、シャープネスやコントラスト、彩度など、各社共通のパラメータもありますが、メーカー独自の設定項目もあります。例えば、
これらはいったいどんなパラメータなのでしょう。ホワイトバランスの追加調整にも似ていますが異なるようです。調べてみました。
テスト撮影した動画から画像を切り出しています。
Canon ピクチャースタイル設定項目「色あい」
取扱説明書によると、
肌の色あいを調整できます。数字が小さいほど赤めに、数字が大きいほど黄色寄りになります。
とあります。
Panasonic フォトスタイル設定項目「色相」
取扱説明書によると、
⊕ 赤を基準とした場合、紫/マゼンダ方向に色相を回転させ、全体の色合いを調整します。
⊖ 赤を基準とした場合、黄色/緑方向に色相を回転させ、全体の色合いを調整します。
とあります。
測定値と結論
画像内の色見本(の基本6色相の部分)や肌色(かばくんの顔)の数値を調べてみました。
- Canonの「色あい」は説明書通り、黄色〜赤の色相をシフトしています。補色である青紫の色相にはほとんど影響がありません。
- Panasonicの「色相」は、全ての色相をシフトしています(色相ごとのシフト量のばらつきはあるようです)。
Canonは肌色のチューニングに特化した設定 *2 、Panasonicは汎用チューニングの設定のようです。