以前試してみた、ワイコンを使ったローファイな写真撮影をもう一度やってみました。結果はあまり芳しくありませんでした。
機材
左から、
- フード
Hamaの大型フードを折りたたんで使用しています。 - コンバージョンレンズ
0.6倍のワイドコンバージョンレンズです。ビデオカメラ用の安物です。4,000円ほどで買えます。 - フード(など)
レンズとコンバージョンレンズの間に数mmほど隙間を空けるために噛ませています。フィルター(枠)なども使えます。 - レンズ
今回はLumixの25mm F1.7を使用しています。インナーフォーカス式なので前玉は動きません。けっこう重いコンバージョンレンズをフィルター枠にねじ込んでも、AFモーターには負荷はかかりません。 - カメラ
DMC-G7を使いました。絞り開放を前提にしているので、日中でも露出オーバーにならない電子シャッターが使えるモデルが必要です。
こちらを使って、換算30mm広角の、周辺が大きく劣化した、でもAFで手軽に、ローファイな写真を撮ろうとしています。
画質の改善
画質を向上させるためにコンバージョンレンズとレンズの間に隙間を空けました。*1今回は古いゴムフードを利用しています。
↑ 画面端で色収差が発生していますが、
↑ 隙間を空けることで若干改善しました。
ローファイな写真を撮ろうとしているのに画質の改善を行なうのも意味不明ですが……。
歪曲補正
ワイコンを使うと樽型の歪曲が発生するので、raw現像時に補正しています。
Lightroomの「ゆがみ」の適用量[14]で歪曲はほぼ無くなりました。その分、周辺部は変形するので画質はさらに劣化しますが、それは良しとします。
作例
接写
周辺部は意図通り劣化しますが、アウトフォーカスなのでよくわかりません。かなりうるさいボケが発生しました。
コントラストを高めにすればシャープ感はでますが、中央の合焦部分が解像しているわけではありません。
近景
劣化した周辺部と普通に写る中央部、のはずなのですが差があまりありませんね。
遠景
周辺部が劣化するので、メインモチーフが中央の「日の丸構図」でないと視点が定まりません。 ただ、風景を絞り開放で撮るのはあまり意味がありませんでした。
どれも単に中途半端に低画質な写真になってしまいました。何かもっと適切なモチーフとテーマがあれば作品化できるような気もしますが、モチベーションが持続しないのでここまでとします。
*1:Amazonの商品レビューにあったので試してみました。