クラシックレンズにタンバール(THAMBAR)というソフトフォーカスレンズがあります。
最近ライカのMマウントで復刻したそうで、製品の紹介記事がありました。
記事の中で紹介されている付属品に「センタースポットフィルター *1 」というものがありました。 レンズ中央部を塞ぎ、周辺部の収差の大きな部分だけを使うことで、ソフト効果をより高めるためのもののようです。
原理としてはわかるような気がしたので、作ってみました。
100円ショップでシールを購入し、マジックで黒く塗りつぶします。
Amazonで最安のフィルターを購入し、フィルターの裏側(内側)から貼り付けて、レンズに取り付けます。
使用したレンズはズイコーの50mm F1.4です。カビによるくもりでほぼソフトフォーカスレンズとなってしまっています。
撮影してみました。
収差たっぷりのむやみにローファイな写真になります。
コントラストが極端に低くなり、いくら露出を下げても暗部が全くつぶれないので目いっぱい暗く(現像)してみました。
何を撮っても雰囲気は出ます。
アウトフォーカスの(点)光源にはシールの形状が現れます。
なので、ボケがかなりうるさくなりがちです。ミラーレンズのようです。
絞りはすべて開放のf1.4で撮影しています。
絞るとシールの形状が現れます。
逆光でハイライトにパープルフリンジが盛大に出たのでモノクロにしてみました。
思ったより使いこなしは難しかったです。癖も強いので、使いどころは考える必要があります。
*1:「センタースポットフィルター」でググっても、色付きフィルターの真ん中に穴を開けたものばかり出てきます。