昔撮った写真 *1 を「デジタルレンズオプティマイザ」で目一杯補正して現像し直してみました。
Lightroomでraw現像すると、安いレンズ・古いレンズでも収差を補正できることに気づいたのは、今から12年ほど前(2012年ごろ)でした。
その後、つい先日、キヤノン純正のDigital Photo Professional 4(DPP4)のデジタルレンズオプティマイザ(DLO)を使うと、さらに綺麗に各種収差を補正できることに今さらながら気づきました。
収差補正用のプロファイルは、フィルムEOS時代の古いEFレンズも対象です。昔のカメラとレンズでraw撮影した写真をハードディスクから探し出し、改めて現像しました。
撮影に使用しているカメラはEOS Kiss Digital Xです。2006年発売、1010万画素の当時のエントリー一眼レフです。レンズはさらに昔、20世紀のフィルムEOS時代に購入した、EF24mm F2.8、EF35mm F2.0、EF100mm F2.0などです *2 。
どれも色収差はきれいに消えています。建物の歪曲もほとんどありません。画面隅の画質の向上は素晴らしいものがあります。
古いカメラなのでシャドウ部のノイズはそれなりに目立ちます。こちらはDLOの改善対象 *3 ではありません。
高精度なレンズプロファイルデータを用意しているのはキヤノン *4 だけです。ちょっと見直しました。
撮影に使用した機材は今はどれも処分してしまいましたが、残しておいたとしてもまだまだ実用になりそうな感じです。不足しているのは画素数と感度ぐらいで、アマチュアの私にとって「画質」は十分です。
古い機材がソフトウェアの進化でよみがえる、というのはなかなか興味深いです。