coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

キヤノン機とLightroomの相性

CanonのEOS R50 ダブルズームレンズキットを新品で購入しました。

収差補正比較

↑ 比較のために等倍で切り出した画像です。

レンズ補正データの自動適用

外出がてらのテスト撮影から戻り、rawファイルをAdobe Lightroomで現像してみると……

IMG_0020_Lr

等倍で確認すると色収差がかなり残っています。今どきのカメラの描写とは思えません。これはどういうことでしょう。

Lightroomの設定画面を確認すると、

Lrレンズ収差補正パレット

収差補正は自動適用されていますが、レンズプロファイルは「Adobe (Canon RF-S 18-45mm F4.5-6.3 IS STM)」とあります。Canon謹製のデータでなく、Adobeが独自に作成したもののようです。プロファイルデータの完成度がいまいちなのでしょうか。

納得いかないので改めてCanonの純正現像アプリのDigital Photo Professional 4で現像し直してみました。

IMG_0020_DPP

色収差は綺麗に補正されました *1 。冒頭の写真が等倍での比較です。

原因と対策

理由はいくつか考えられます。

  • 発売されたばかりでレンズプロファイルがアドビに届いていない(いずれ届く)。
  • 完成度の高いレンズプロファイルをまだアドビは作れていない(今後改善する)。
  • 今後もキヤノンはアドビにレンズプロファイルを提供しない(現状のまま)。

などでしょうか。

ちなみにDPP4による現像処理時、補正(適用の表示)にはけっこう時間がかかりました。

なども考えられます。

その他の汎用アプリ、Capture OneやDxOがどのような挙動をするのかもわからない(所有していない)のであくまでも想像です。

とりあえずはDPP4で現像するしかないようです。あ、「撮って出し」で済ます、というのもありですね。

余談

安いキットレンズでもデジタル補正を使えば画質が向上する、と気づいたのは今から10年以上前でした。

それ以降、撮影はrawを中心に行っていました。

今後は

高画質のためにカメラの現像エンジンを利用した撮って出し

がよい、ということになるのかもしれません。スマホ同様、高画質化は機械に任せる時代です。

追記

その後、条件を変えて色々撮影してみましたが、どうも法則性が見いだせていません。

  • Lghtroomのraw現像で色収差を補正できる時とできない時がある。条件は不明 *2
  • 収差補正できる時でも、DPP4での補正と比べて、補正しきれていない印象がある(わずかに収差が残りがち)。
  • DPP4の現像なら大丈夫。ばっちり補正される。
  • 撮って出しも大丈夫。

*1:それぞれ適当に調整しているので、レンズ収差補正以外の色調の違いは一旦無視してください。

*2:HDR PQ」の設定が関係していると考えましたが、挙動が安定しないので確信をもてません。