NDフィルターの購入
映画風のシャッタースピードの確保、回折の悪影響の回避など、動画を撮影する上でNDフィルターの必要性を痛感していました。
先日、Amazonで購入しました。NEEWER製の安いNDフィルターのセットです。 ND2、ND4、ND8の3枚入り、ケース付きで1,000円しませんでした。
NEEWERはm4/3やSony Eマウントのマニュアルフォーカスの交換レンズをバカ安で売っている、中国のメーカーです。 割り切って使えばとても役に立ちそうな製品を作る、個人的には好感度の高いブランドです。
レビューを読むとそれなりに色転びがあるということなので、補正値を調べることにしました。 ちょっと面倒ですが、高価なものを購入しても補正ゼロで使えるとは限りません。
170801|追記 その後、国産のNDフィルターを買い足しました。色転びは少なめでしたが、ゼロではありませんでした。
キャリブレーション方法
フィルターを装着し、さらに豆腐の容器をレンズの先に被せて、太陽に向けてrawで撮影します。
撮影後のrawファイルをLightroomのホワイトバランス「自動」で現像し、数値をメモします。こんな感じです。
一番濃いND8は、フィルターなしに比べ、700も色温度が異なります。幸い、色かぶり(グリーン⇄マゼンダ)は誤差の範囲のようです。
次に、前回調べて設定した、デフォルトの色温度設定
色温度:6700K 調整:G:3
を基準に、Lr側で700の補正となるようなG7でのカスタムホワイトバランスの数値を探ります。
念のためテスト時の数値を書き留めておきます。
- G7:7000/0 → Lightroom:5700/+18
- G7:7500/0 → Lightroom:5950/+19
- G7:8000/0 → Lightroom:6150/+19
- G7:8500/0 → Lightroom:6400/+18
- G7:9000/0 → Lightroom:6600/+19
- G7:9500/0 → Lightroom:6850/+19
G7:10000/0 → Lightroom:7050/+20
G7:8000/G3 → Lightroom:6200/+10
- G7:7900/G3 → Lightroom:6150/+10(ND8)
- G7:7000/G3 → Lightroom:5700/+10(ND4)
- G7:6900/G3 → Lightroom:5650/+10
- G7:6800/G3 → Lightroom:5550/+10(ND2)
調べた結果、
ND2フィルターを装着した時のG7のカスタムホワイトバランス設定:
- 色温度:6800K 調整:G:3
ND4フィルターを装着した時のG7のカスタムホワイトバランス設定:
- 色温度:7000K 調整:G:3
ND8フィルターを装着した時のG7のカスタムホワイトバランス設定:
- 色温度:7900K 調整:G:3
となりました。
テスト撮影
実際に使うであろうND8でテストしてみました。
↑ フィルター:なし
G7のカスタムホワイトバランス設定は、前回設定した[色温度:6700K 調整:G:3]です。
↑ フィルター:ND8
G7のホワイトバランスは変えていないので、フィルターの影響で冷調になってます。
↑ フィルター:ND8
G7のカスタムホワイトバランス設定は、[色温度:7900K 調整:G:3]です。 意図通り、フィルターなしの状態とほぼ同じ色調になりました。