Canon EOS R50のテスト撮影を続けています。
今回は[手ブレ補正(IS機能)]の[動画電子IS]の設定を「強」にして撮影してみました。全て手持ちで撮影しています。
動画電子IS
R50にはセンサー駆動方式の(5軸)手ぶれ補正機構はありませんが、動画撮影時には電子式の手ぶれ補正を利用できます。
[動画電子IS:強]にすると、センサー幅の70%程度に画角が狭まり、余ったセンサーで上下(Shift Y)・左右(Shift X)・回転(Roll)の3軸の手ぶれ補正を電子的に行います *1 。実質のセンサーサイズはマイクロフォーサーズよりも小さくなってしまいますが、それでも使用される画素は4Kを上回るので、解像の劣化は発生しません。
画角がかなり望遠寄りになってしまうので、今回は広角ズームのEF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMをマウントアダプターを介して装着しています。レンズ内蔵のISはONにしています。
ワープスタビライザー
そのままでは補正にデジタル臭がするので、Premiere上で追加でワープスタビライザーを追加しました。「モーションなし」または「滑らかなモーション」100%、補完方法は「位置、スケール、回転」で、拡大率は固定(「スケールを保持」チェックボックスをON)です。上下左右と回転の補正を追加で行っている事になります。「遠近」「サブスペースワープ」は使用していません。
水平
[自動水平補正]と[動画電子IS]とは排他で併用できないので、いくつかのカットでは編集時に0.5°〜1.5°回転して水平を出しています。
感想
歩き撮りのように視点が上下動するようなカットはやはり補正しきれません。レンズ内手ぶれ補正(Pitch / Yaw)がある程度機能していますが、その代わりにこんにゃく現象(誤用)が発生しています。
広角ズームが標準ズーム相当になってしまうのはちょっとツライですね。望遠撮影時には積極的に活用したいと思いました。
その他
使用しているマウントアダプターはMeikeの可変NDフィルター内蔵のものですが、NDフィルターでけっこう色が転んでしまいました。編集時に補正しましたがいまいちです。
ホコリが映り込んでいました!!!! センサー上にではなく、(センサーすぐそばの)NDフィルター上でしょうか。がっかりです。
*1:EOS R50の製品情報ページを確認すると、動画電子ISのみの場合でも(PitchやYaw含めた)5軸手ぶれ補正を行うように読めます。要検証です。