EOS R50の電子手ブレ補正(電子IS)で解像は劣化しませんでした。ふだん使いできそうです。検証してみました。
検証動画
電子手ブレ補正の設定 *1 を変更し、4K動画の解像感がどのように変化するか比較撮影してみました。
「電子IS:切」「電子IS:入」「電子IS:強」を比較しています。クロップによる画角の変化を抑えるために、それぞれ焦点距離を調整(=ズーム操作)しています。
ピントは建物外壁に合わせています。
電子ISの設定を変更しても建物外壁のタイルの目地はどれもきちんと解像していました。拡大表示しても解像感の差は判別できません。「6Kの画質で記録して4Kにリサイズする[6Kオーバーサンプリングプロセッシング]」、クロップの多い「電子IS:強」のモードでも4Kよりひと回り多いセンサー画素数なので、4K動画にリサイズ後は解像感に差はでないのだと思われます。
用法
- 撮影後の編集アプリケーションによるスタビライゼーション処理よりも役に立ちそうです。常時「電子IS:入」がいいかもしれません。
- R50はジンバルに載せることを前提に購入したのですが、「電子IS:強」を使えば手持ち撮影もいけそうです。うれしい誤算でした。
- 画質は落ちないにしても画角はそれなりにクロップされるので、広角寄りのレンズがやはり必要です。RF-Sの純正広角ズーム、早くでないかな。
- 「電子IS:強」の場合、センサーサイズはAPS-Cの約半分の面積になってしまうので、暗所撮影でノイズが増えるかもしれません。要検証です。ただしクロップ後でも、マイクロフォーサーズのセンサーとほぼ同じ面積です。
余談
- センサー式の手ブレ補正搭載のEOS R7も購入を一瞬検討しましたが、動画に限ってはR50(やR10)で十分だったかもしれません。うれしい誤算です。
- R7よりもむしろ小型・軽量なフルサイズ機のR8+電子手ブレ補正で動画を撮影した方がより高画質かもしれません。
- センサー中央をdot by dotで使用するEOS R10の60p動画 *2 の場合、電子手ブレ補正による劣化がどうなるのかがちょっと気になります。
作例動画の色調については今回は無視してください。なんかメリハリなさすぎでした。