RICOHから、PENTAX K-3 Mark III Monochromeが発表されました。
Leicaからも、Leica M11 Monochromが発表されました。
どちらもモノクロ専用機です。センサーからカラーフィルターを取り去り、補間処理なしの高精細な映像が作れることを売りにしています。カラーフィルターが間に入らないのでセンサーに入る光量も増え、高感度撮影時のノイズも減るようです。
大変ロマンがあります。モノトーンのボディもかっこいいですね。
デジタル処理で色収差低減
私はロマンティックなものよりもプラクティカルなものを好むので、モノクロ写真もカラーセンサー機で撮影します。
安いキットレンズでも、デジタル処理で補正すれば高画質に *1 なるからです。
- カラーセンサー機で撮影し、
- モノクロモードで現像する際に、
- デジタル処理で「色」収差を補正すると、
ごくごく僅かですが、鮮鋭度がアップします。一方、モノクローム専用機では原理上色収差のデジタル補正はできません。
もちろん、モノクローム専用機を購入するような方々は、各種収差がきちんと補正された高性能・高価なAPOなんたらレンズとかを使う、あるいは収差含めてのレンズの「味」を楽しむ方々だと想像します。
また、色収差補正をしても改善は僅かなので、モノクローム専用機に画質面で「勝てる」わけでもありません。
ちなみに、カラーセンサー機では色温度を操作することで、Yフィルター/Rフィルターと同等の効果なども後から付与できる*2、といった利便性がありますが……。
いやいや、たぶんそういうことではないのでしょう *3 。
写真はすべてEOS R50でraw撮影したものをDPP4で現像しています。