キヤノンのカメラの設定、「明瞭度(Clarity)」について調べてみました。特にタイムリーな話題でもありません。備忘録です。
「明瞭度」
ローカルコントラストをアップすることで、文字通り画像の明瞭度をアップするパラメータです。ChatGPTに「ローカルコントラスト」について聞いてみると、このように返してきます。
ローカルコントラストとは、画像内の小さな領域における明るさの差を強調することによって、画像全体のコントラストを強化するテクニックです。一般的には、明るさの低い部分を少し明るくし、明るさの高い部分を少し暗くすることで、画像の中の小さな領域のコントラストを強調します。
ローカルコントラストを調整することで、画像内の微細なディテールを強調したり、画像をより立体的に見せたりすることができます。ローカルコントラストの調整には、一般的にはカメラの撮影時に使用されるHDR(ハイダイナミックレンジ)や、写真編集ソフトウェアに搭載されているローカルコントラスト調整機能が使用されます。
- テクスチャ(Texture)
- 明瞭度(Clarity)
- かすみの除去(Dehaze)
の3つのパラメータがありました。正直ほとんど使っていません。
カメラに搭載された「明瞭度」
raw現像アプリを使わずに、カメラの設定だけで明瞭度を操作できるようになっていたことは、最近購入したEOS R50を使うまで知りませんでした。使いたかったらLightroomでやればいいので、そもそもあまり興味がなかったのだと思います。ちなみに、
- キヤノンのカメラに「明瞭度」設定が追加されたのは、2020年7月30日発売のEOS R5からです。映像エンジン(現像エンジン)「DIGIC X」搭載機の機能です。
- 富士フイルムのカメラに「明瞭度」設定が追加されたのは、2019年11月28日発売のX-Pro3からでしょうか。
コロナがはやり始めた頃です。もう3年前ですね。さらに調べたところ、
- ペンタックスの最新カメラにも「明瞭コントロール」という設定があるようです。明瞭度をマイナスにする「肌色補正」というのもあります。
- ソニーの最新カメラにも「(旧機種の「クリエイティブスタイル」改め)クリエイティブルック」の中に「明瞭度」を調整する設定が追加されたようです。
- ニコンのカメラにも「ピクチャーコントロール」の中にいつの間にか「明瞭度」が加わっていました。他社よりも調整幅が大きく・細かいようです。
「明瞭度」の効果
「明瞭度」をプラスに
せっかくなので撮影した写真にDPP4で適用してみました。最大値の+4をあてがうと、
あぁ、こんな感じです。
目的によっては効果的ですが、ふだんの撮って出しにはあまり向かないように思いました。raw現像の時点で使用を検討すればいいかな。
また、(お見せできませんが)女性のポートレートなどに適用すると、相手から文句を言われてしまいます。
「明瞭度」をマイナスに
最小値の-4をあてがうと、
あぁ、柔和な感じでいいですね。普段使いもいけそうです。美肌効果もあります。
YouTube動画
ジェットダイスケ氏もX100Vの明瞭度を下げて撮影した写真を気に入っているようです。
3年前からの機能なので、探すと検証記事・動画はたくさんありますね。
「明瞭度」を使った分、他も変える。
「明瞭度」を上げて、その分「コントラスト」を下げたり、「シャープネスのしきい値」を上げたりすると、効果が相殺されつつも表現が変わります。変化も微妙でいいかもしれません。
「お、『明瞭度』上げましたね?」とか言われるのはイヤですしね。
EOS R50の設定
撮って出し用のおまじないとして「-2」あたりにしておこうかとも思います。ただし、動画には適用されません。