やりたかったこと
最新のmacOS Catalina(10.15)の標準の日本語入力(JapaneseIM.app)で、ラ行の入力を(Rキーではなく)Lキーを使ってできるようにします。
以前はKotoerizer(ことえらいざー)を使っていました。
ファイル操作の権限を手に入れる
Catalinaになってシステムファイルの編集がとても厳しくなっていました。SIP(System Integrity Protection)を無効にするだけでは足りません。
色々ググって下記の方法を見つけました。
(失敗)ローマ字テーブルの直接編集
macOSの日本語入力「JapaneseIM.app」は、
/System/Library/Input Methods/
にあります。パッケージの中身を確認すると、
/Contents/PlugIns/JapaneseIM.appex/Contents/Resources/
に「RomajiRule_Default.txt」というテキストファイルがあります。
こちらを編集すればいいはず! と思い、sudo vi
でやってみましたが、ダメでした。理由はわかりません。
(成功)MojaveのJapaneseIM.appで上書き
Mojave(10.14.6)のJapaneseIM.appで上書きしてみました。
作業前に「RomajiRule_Default.txt」の中身を「RomajiRule_Kotoeri.txt」と同じにしておきました。
問題なく機能し、これまでのようにら行の入力をLキーで行えるようになりました。
Tips
ファイルが壊れて入力ができなくなった場合のために、「Google日本語入力」など、事前に別のIMをインストールしておくのがよいと思います。
今後について
- Appleシリコン製のMacでは、おそらく上記の方法はできなくなると思います。
- 「Google日本語入力」や「かわせみ2」など、ローマ字テーブルを編集できる他のIMを調べています。
互換性や旧操作をどんどん切り捨てるApple製品とはそろそろお別れした方がいいかも知れません。
追記
ローマ字テーブルを編集すると、丸数字や矢印など、様々な文字種を能率よく入力できるようです。
さらに追記
ソフトウェアアップデートでシステムを10.15.7にアップデートしたら元の挙動に戻ってしまいました……。同じ作業を行えばまた使えるかとは思いますが、ちょっと面倒くさいですね。
かわせみ2を導入してみることにします。ローマ字テーブルの編集も不要で、ローマ字ルール
:ことえりタイプ
でいけました。
その後の追記
かわせみ3を導入して、楽しく日本語入力しています。