普段、スマートフォンはAndroid機を使っていますが、久しぶりに、iPhoneを使うことにしてみました。
結論を先に言うと、ひと月ほど経ったところで使い続けるのが辛くなり、Androidに戻しました。わかってはいましたが、やはりかなり使いづらかったです。
↑「赤い玉」は断線しやすいLightningケーブル *1 の根元を補強するためのものです。100円ショップで購入しました。
iPhone(iOS)を使うのは約4年ぶりです。機種は古めの6 plus。娘のお下がりです。
使いづらいと感じた理由は以下になります。
「戻るボタン」がない
iPhoneにはAndroidでいうところの「戻るボタン(Back Button)」がありません。もちろん、(前画面に)戻るための操作方法は複数用意されています。
- 画面左肩の「 < 」ボタン
- ブラウザの画面下左端の「<」ボタン、「 ← 」ボタン
- 画面左端からスワイプ
などです。ですが、
- アプリにより位置がまちまち
- 左肩など指が届きづらい場所に配置されたボタン
- アプリによっては(スクロールすると)一時的に隠れてしまう
など、定位置、同挙動であるAndroidの「戻るボタン」に慣れた身には大変使いづらいものでした。さらに、
取って付けたような「インテント」
iOSのインテント機能(アプリ間連携の仕組み)は大変貧弱で、いくつかのアプリに申し訳程度に用意されているだけです。
そのため、アプリ間をまたいで「戻る」ことがほとんどできません。世の中のiOSユーザーはどうしているのか不明ですが、おそらく都度「アプリスイッチャー」を呼び出して切り替えているのでしょう。
ちなみに、ロックなどで画面表示を消すと、復帰後にインテントのリンクボタンは消えてしまいます。ちょっとびっくりしました。
頑ななキーボード配列
(後から追加でインストールする必要のある)「Google 日本語入力」との比較になってしまいますが、いまだにiPhoneのソフトウェアキーボードにはカーソルキー(矢印キー)がありません *2 。すごく便利、というか当たり前に役に立つのに……。
また、各キーを長押しした際に入力できるオプション文字入力も設定 *3 されておらず、[ @ ]、[ - ]などの記号や数字の入力の能率が悪くて閉口します。
確かに、キーの数が少なかったり、細かな文字が添えられていないのはすっきり「シンプル」には見えますが、なんだかなぁ、という感じです。
その他
BackSpaceキーのない電話アプリ
iPhoneの「電話」アプリのキーパッドにはバックスペース(一文字消去)キーが付いていません。宅配便の再配達の依頼をしているときに気づきました。音声案内に従って数値を入力する際にちょっと手間取りました。
キラーソフトに進化がなかった
愛用していたアプリ「Reeder」を4年ぶりに開きましたが、進化がありませんでした。記事閲覧のためのスワイプ方向を変更できない、embedされたコンテンツ(YouTubeなど)をインラインで表示できない、リンク先を(インテント機能がないので)自動判別してくれないなど、今となっては超素朴なアプリに感じました。
もっさり動作
これは、古いiPhoneだからではなく、iOSもAndroidも各種トランジションのアニメーションがリッチすぎるからです。Androidの場合は「開発者向けオプション」でアニメーションのフレーム数を落とし、見かけ上のさくさく感を向上させることができます。
iPhoneを使うのをやめたのは、格安SIMに変更 *4 したのがきっかけですが、いまではiOSに戻りたいとは全く思いません。
190528|追記 「空白」キーの長押し(または強押し)後に、カーソル位置をスワイプで移動させることができるようです。使ってみると確かにこれは便利ですね。ただ、この操作方法、どうやって気づけ、というのでしょうか。