Magic Lanternに関するメモをここに書き溜めていきます。完全に自分用の備忘録です。
EOS M(初代)を中古で買いましたが試す時間をぜんぜん確保できないので、油断するとすぐに数ヶ月くらい *1 間が空いてしまいます。調べたこともすっかり忘れてしまいます。メモは必須です。
古いEOSの入手
EOS M
Magic Lanternが使えるカメラのファームウェアは2.0.2。←これはEOS Mの最新(Latest)ファームではありません。中古入手時には注意が必要。キヤノン公式は2.0.3へのアップデートしか配布していないので、とりあえずEOS M用の2.0.2へのアップデータを野良サイトからダウンロード *2 しておきましょう。EOS M2
対応バージョン(1.0.3)へのアップデータの提供が終わらないうちにダウンロードしておきましょう。国内での配布は終わっており、シンガポールのキヤノンのサイトからEOS M2 Firmware Update, Version 1.0.3 [Windows]を入手可能です。EOS Kiss X6i(Revel T4i / 650D)、EOS Kiss X7i(Revel T5i / 700D)
は、画面にピンクの点々が現れる、Pink dots問題というのがあるようです。初期の像面位相差AFセンサーに因る不具合でしょうか。は、今はMLV.Appを使うことで回避できるようです。EOS 70Dは唯一、DIGIC 5系(正確にはDIGIC 5+)かつデュアルピクセルCMOSセンサー搭載機なので、位相差AFを積極的にやりたいのであれば入手しておくのがよいかもしれません。
EOSファームウェアのダウングレード方法
- ファームウェアが対象外でも、アップデート直前に、電池蓋を外してSDカードを差し替える強引な手法がYouTubeにありました。
- EOS Utilityを使用する手法がYouTubeにありましたが、何をやっているのかよく分かりません。
Magic Lanternファームウェアの入手
- ML公式サイトのフォーラムからlatest(最新のbuild)を入手するのが主流のようです。
Dannephoto / magic-lantern_jip_hop_git / ダウンロード — Bitbucket 公式ではありませんが、こちらのビルドの方がずっと新しいです。2022年5月3日に、2022Apr30のファームがダウンロードできました。その後、2022Aug04も。また、古いものは適宜片づけられてしまうようです。定期的にチェックした方がよさそうです。
「Crop Mood」という新しい派生buildがつい最近(Apr. 2023)出たようです。紹介動画とかフォーラムとかで盛り上がっている? 入手はこちら
Canon EOS M2 RAW Video [2020] | EASY Magic Lantern Install & Settings - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=T0UYMluXR0Q EOS M2用のファームはこちらで配布されています。
旧来の入手方法
- Magic Lantern | Home 公式サイト。
- Magic Lantern Nightly Builds 安定版のダウンロードはここから行う。メニューに表示されている「Nightly Build」というのはウソ。数年メンテナンスされていません。
- Magic Lantern Nightly Builds 実験中のビルド。
- Magic Lantern Nightly Builds 本体の他に追加インストールの必要な、モジュール化された機能もあるようです。
SDカード
- SanDisk SDXC Extreme Pro UHS-I U3 Class10一択のようです。私はAmazonで平行輸入品を購入しましたが、問題なく使えています。
- 最新のbuildではオーバークロックによる90MB/s以上の書き込みが行われます。手持ちのカードで十分な速度で使用できるか調べてから購入した方がよいかもしれません。
- ベンチマークのやり方を記事にしました。
インストール
- カメラのファームウェアのバージョンを確認しておく(バージョンが合わないと起動しない)。
- SDカードをカメラでフォーマットする。
- SDカードのルートにMagic Lanternのファイル一式(「ML/」「autoexec.bin」「ML-SETUP.FIR」)を格納する。
- カメラから「ファームウェアアップデート」する。
- カメラを再起動する。
SDカードへの格納時の留意点
- メディアにコピーする時、Macは使わない方がいいです。トラブル解決するまでそれなりに遠回りしましした。
ML directory not found!
Please copy all ML files.
の表示が出たら、さっさとあきらめてWindowsで作業しましょう。
Big Sur 11.0.1は、不正な属性設定(0x38)を使用してExFATファイルシステムにディレクトリを作成します。カメラはこの属性設定を処理できません。
とのこと。また、(ExFATでなく)FAT32でフォーマットするのもよくないと思います。1ファイル4GBまでの制約で、長時間録画ができなくなる気がします(未検証|検証予定無し)。
Magic Lanternをロードせずに起動
- 「SET」ボタンを押しながら起動。
Magic Lanternの機能を使ってロードをスキップするので、スキップする前の状態は、Magic Lanternが正しくロードされた状態でなければいけません。Magic Lanternをスキップした状態でカメラを再起動してもフリーズを起こしたりする事が多いです。
基本的な利用方法
これを10回くらい観よう。2021年版もあります。
- 10年前からメンテされていなくて、大半が(未翻訳の)英語のままですが、公式の日本語wikiも一応読みましょう。でも、読む価値はないと思います。
設定Tips
- rawなのでPicture Styleは関係ない。「スタンダード」あたりでシャープネスを強めにしておくと、ピントが判別しやすくて吉。
- ヒストグラム表示やハイライトピークは設定しているPicture Styleでの数値のため、実際の露出と合っていないという説有り。対策としてTechnicolorの「Cinestyle」をあてがうと近似するという(STUDIO73のVlogより)。
- rawなので色温度は関係ない。5400°とか適当でOK。AWBにしても後処理で消えます。
- Canon UIをkillしよう。←切るなという意見も。
プリセット各種
- 実際に撮影ができたものだけを記載しています。
- 2022年8月の最新ビルド *3 でテストしています。
- プリセット選択時に表示される、モニター下部の説明をきちんと読みましょう。
HD1080p
モアレ激しい。たぶん使わない。
2.8K 2800x1190
Cマウントレンズでの撮影によさそう。
5K anamorphic frtp
2022年9月のbuildを使って、12bit/5.2K/24fpsを撮影できました。しばらくはこちらをメインに試します。
5K anamorphic flv
5.2Kを撮影できましたが、まだ14fps以上撮れません。
2K 1:1 frtp
画素数を欲張らず、普通のビデオカメラ風に使うプリセット。
MLV App
撮影した動画の処理。奥が深そうなのでこちらに書き留めてることにします。まだほとんど白紙です。
できること
素晴らしい動画
↑ これを観て *4 、「MLやりたい!」と思ってMの中古を買い、なぜか3年くらい放置。最近リスタートしました。
↑ 大半の人がなんかレトロでローファイな方向に流れていますが、これくらいの高画質な作例を作りたいものです。
YouTubeチャンネル
なにはなくともZeek - YouTubeのチャンネル登録。
kpw pics氏の「マジックランタンビギナーズ」は全部観る価値あり。ゆるい雰囲気ですが役に立つTipsがたくさんあります。
日本語参考サイト
Canon EOS MとM2へのMagic Lantern導入手順 | Creatiblog
個人blog。導入の基本、公式以外の最新ビルドの入手先などが掲載されています。マジックランタン カテゴリーの記事一覧 - cinemagear 映像制作機材info
個人blog。どの記事も読んだ方がよさそうです。家庭用コンピュータ環境の模索:デジタル一眼レフをフリーソフトで活用:Magic Lantern
だいぶ情報が古くなっています。ja:faq [Magic Lantern wiki]
だいぶ情報が古くなっています。Canon EOS & Magic LanternのRaw動画撮影のよいところ3点 - ramen papa log
個人blog。Magic Lanternの楽しさを語った記事。(階調は豊富な一方)ダイナミックレンジが狭いことに言及されていますが、最近はYouTubeのオススメ動画に「Dual ISO」の検証モノが多く出てきます。東京モノレールをeos mで2K raw撮影 Magic Lantern - ramen papa log
Magic Lanternの撮影は、「ピントや露出の確認モード」「画角確認モード」のふたつがある事をわかりやすく説明しています。
その他
- 吸い出されたROMがカード内(/ML/LOGS/ROM*.BIN)に保存されているので大事に保管しておくこと。
- 古い記事は現在のmlv形式でなく、dng形式の時代のファイル取り扱い方法だったりするのでまごつく。
履歴
- 最近はまったく更新していませんでしたが、新しい派生buildが話題になっているようなので追記しました(230420)。
- 久しぶりに追記を始めました(220503)。
- 公開直後(200214)の時点でほとんど内容が無いのはご容赦。