coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

raw burst modeで300フレーム

EOS M6 Mark II *1 のRAWバーストモード(raw burst mode)を使い、raw動画を作るYouTube動画がありました。

EOS M6 Mark IIのRAWバースト時の最大連続撮影枚数は70枚程度のはずですが、本人いわく、平均100〜300フレーム連続して撮影できているとのこと。

コメント欄に詳細が載っていました。

You need to use a SD card has a minimal sequential write speed (not max write speed) over 150 MB/s (not Mbps). We tested the end-to-end (from CMOS to DIGIC 6 to SD card) data throughput on the M62 (or M6 Mark II), the bottleneck is somewhere [from DIGIC 6 to SD card reader] (similar to the R). The cmos can output ~300 MB/s but somehow the DIGIC 6 cannot handle the dataflow.

Control/lower the "intensity" of each frame, so that each frame has less information packaged. If you want to shoot ~200 frames per burst, each frame should be around ~8 MB. The intensity here is the light intensity, or the gray value of each pixel. In other words, make your frame looks "darker". To achieve this, you may either underexpose each frame (and then push your RAW files later), or find some isolated objects in a dark environment.

SDカードは、最小シーケンシャル書き込み速度(最大書き込み速度ではない)が150MB/s(Mbpsではない)以上のものを使用する必要があります。M62(またはM6 Mark II)でエンドツーエンド(CMOSDIGIC 6 → SDカード)のデータスループットをテストしたところ、ボトルネックは[DIGIC 6 → SDカードリーダー]のどこかにあった(Rと同様)。CMOSは300MB/sを出力できるのに、なぜかDIGIC 6はデータフローを処理できないのです。

各フレームの “強度” を制御/低下させ、各フレームの情報量が少なくなるようにする。1回のバーストで〜200フレームを撮影する場合、各フレームは〜8MB程度であるべきです。ここでいう「強さ」とは、光の強さ、つまり各ピクセルのグレー値のことです。言い換えれば、フレームを「暗く」見せるということです。これを実現するには、各フレームの露出を下げる(そして後でRAWファイルをプッシュする)か、暗い環境の中で孤立したオブジェクトを見つけるとよいでしょう。

速いSDカード *2 を使い、さらにアンダー気味に撮るとデータ量も減り、データ転送が間に合う、というのはMagic Lanternの連続撮影の話題でも聞いたような気がします。

私も以前PowerShot G7 X Mark IIIを使ってraw動画を作成 *3 しようとしばらく試みていましたが、1ファイルにまとまった「ロール」を分離するのに苦労してやめてしまいました。YouTubeのコメント欄で「素晴らしい動画です。ロールをどうやって連番rawに分離しているのですか」と尋ねましたが、回答はありません。この人もraw burst動画は1本しか作成していないようです。


*1:最近、ついにEOS M6 Mark IIは生産完了品になってしまいました。

*2:(そこそこ高価な)「Angelbird AV Pro II」を使っている、とあります。EOS M6 Mark II は(Magic Lanternに使う)EOS Mとは異なり、UHS-IIに対応しています。

*3: