輝度レベルとマスターペデスタルの設定を行い、再度テスト撮影を行いました。概ねうまくいったと思います。
高解像アナモフィックの10bit 6K動画 *1 を77%に縮小して4K動画を作成しています。
設定のキモ
- 輝度レベル:64-940
- マスターペデスタル:+6
- iDレンジコントロール:AUTO
いろいろ遠回りをしましたが結局、輝度レベルの選択 *2 が白飛び・黒つぶれの回避に役立つことがわかりました。
併せてマスターペデスタルの調整 *3 で微妙な黒つぶれ具合も制御できることもわかりました。
さらに、常に輝度差の大きな環境とは限らないので、iDレンジコントロールの[AUTO] *4 による自動調整も有効だと考えています。
その他の主な設定
- コントラスト:0(デフォルト)
- ハイライト:0(デフォルト)
- シャドウ:0(デフォルト)
今まではコントラストとハイライト・シャドウの併用 *5 で白飛び・黒つぶれの対策を行うことが多かったのですが、今回は完全にデフォルトです。
- 彩度:0(デフォルト)
Cinelike Vならば[ -2 ]くらいがよい *6 のですが、今回はCinelike Dを中心に値を設定しています。
- ノイズリダクション:-5(最小値)
- シャープネス:-5(最小値)
- 超解像(i.Resolution):強
これらの設定については今までの経験に依るものです。過去記事 *7 をご覧ください。
所感
確認するデバイスによって印象が全く異なるので、やはり数値(ヒストグラム)で判断するしかありません。
結局、白飛び・黒つぶれが最も少ないCinelike Dをベースとして選択し、ややメリハリをつける方向で輝度レンジいっぱいになるよう階調を整えました。
カラコレ(ノーマライズ)の後、若干のグレーディング(Lookをあてがっただけです)を行いました。