Adobeソフトの階調補正についての備忘録です。独り言に近い内容です。
5つのゾーン
- Adobeのソフト(Photoshop、Lightroom、Premiereなど)は、階調補正をやりやすいように、5つの輝度域に分けてパラメータを用意しています。
- 黒レベル、シャドウ、露出(=ミドル)、ハイライト、白レベルの5つです。
- 256階調の、0-24|25-84|85-170|171-230|231-255に分かれています。
- 各パラメータはスライダで操作しますが、ヒストグラムをぐりぐり動かしても機能します。
- 各パラメータを変更すると、階調の破綻が起きないように、隣(含む全ての)の輝度域にもそれなりに影響します。
(はい、以上です。ここから下は限りなく独り言です)
コントラスト
- 「コントラストを上げる」とは、ミドル域にたくさん階調をあてがうことを意味します。
- 「コントラストを上げる」とは、黒レベル〜シャドウ、ハイライト〜白レベルの輝度域を少ない階調で済ますことを意味します。
- 「コントラストを下げる」とは、各輝度域をミドルの階調に寄せる(圧縮する)ことを意味します。
- 「コントラストを下げる」とは、黒レベル〜シャドウ、ハイライト〜白レベルの輝度域に多くの階調をあてがうことを意味します。
露出
190528|追記
- 「露出」という名称は誤解をまねくと思います。ここを操作しても白レベル・黒レベルへの影響は少ないのです。
- Davich Resolveでは「ガンマ」というパラメータがあります。名称としてはわかりづらいですが、こちらの方がより近いと思います。
- どちらかというと、Davich Resolveの「オフセット」が本来の「露出」に近いと思います。スライドさせると、ヒストグラムがそのままの形で横に動きます。
実際の利用
- 白飛びを抑えるためには白レベルを下げると便利です。ミドル〜シャドウへの影響が少ないです。
- 黒つぶれを抑えるためには黒レベルを上げると便利です。ミドル〜ハイライトへの影響が少ないです。
- 白飛び防止、黒つぶれ防止ための上記の処理は、「コントラストを上げる」操作と両立します。相殺されません。
- 他にも、一見、相殺されそうな操作(例:白レベルを下げつつハイライトを上げる)を行うと、特定の輝度域の階調が増減します。
- やりすぎると気持ち悪くなります。
その他
- 青空はミドル域(150前後)です。ハイライトやシャドウの操作には影響されません。
- 日本人の肌色はハイライト域(180前後)です。ハイライトの操作に大きく影響されます。