近所の公園にカメラと三脚を持って、再度テスト撮影を行いました。 今回は大変うまくいきました。
白飛び・黒つぶれの少ない、撮って出し動画としても/グレーディングの素材としても、どちらにも使える安定した階調の動画が撮れました。
- シャープネス:-2
- コントラスト:0
- 彩度:-1
- 階調:オート
- ハイライト:-2
- シャドウ:0
- 基準露出補正:-3/6
- ホワイトバランス:オート(G-1)
下記のような考え方を基に、設定値を決めています。
設定値の意図
- 「階調:オート」を使って黒つぶれの発生を防ぎます。わずかですが白飛び防止の効果もあります。
- 「基準露出補正」で半段アンダーにして、白飛びを防止します。「階調:オート」で暗部を持ち上げると、画面全体としては約1/3段ほど明るくなるので、その相殺分も含んでいます。
- 人肌の濃度を考慮して「ハイライト」を-2とします。こちらはおまじないに近いものなので、今後変更するかもしれません。
ヒストグラム
Premiere CC上で階調を確認すると、大半の画面で白飛び・黒つぶれを回避できていることがわかります。
↑ トーンは中央に集まっています。また、上端・下端に向かってなだらかなグラデーションになっています。
↑ 輝度差が大きい場合も、白飛び・黒つぶれはごくわずかです。
↑ 輝度レンジ内に収めることを優先しているので、主要モチーフの露出が意図通りとは限りません。編集時に後処理が必要です。
↑ 状況によっては黒つぶれは発生してしまいますが、その場合は諦めることにします。白飛びは発生していません。
↑ カメラの評価測光の判断ミスで、暗部の階調に余裕がありつつも白飛びが発生する場合がありました。 マニュアル露出でヒストグラムを見ながら露出を決めるのが確実ではありますが、できればオートで全て済ませたい。
興味のある方は初回テスト撮影のヒストグラムとも比較してみてください。
上手くいったので今回でテスト撮影は終了です。 今後は、通常の撮影を行いながら、
- メインで使うピクチャースタイルの絞り込み・選定。
- 彩度・コントラストの微調整。
などを行う予定です。
180320|追記 ピクチャースタイル「Vivid」で撮影したものをベースに階調を整えてみました。主義主張のない、普通にきれいな動画になったかと思います。人工物での色飽和がやや気がかりですが、鮮やかでコントラストの高い、Vividを今後の基準にしたいと思います。
撮影時は30pですが、80%のスローモーションにして、24pで書き出しています。