良いスチルカメラが良い動画撮影機とは限らない、ということでもあります。
前回のエントリーで書いたとたん、罠にはまってしまいました……。
動画専用機として、NEX-5Rを購入しました。
超小型ボディ、大型センサー、28M/60p対応、位相差AFと、スペックを見る限り、動画デジカメとして理想的なモデルかと思っていました。
喜び勇んでテスト撮影を開始したところ……。
ハンパないモアレに遭遇してしまいました。
慌てて、以前同アングルで撮影したGH1、RX100の動画のキャプチャーと比較してみました。
NEX-5Rの動画は、大量のモアレ発生に加え、斜め線が全て点線になっています。
また、様々な箇所に偽色が発生しています。
偽色やモアレの発生は静止画の場合、ローパスフィルターの強弱などに依存しますが、いま流行の「ローパスフィルターレス(/弱いローパスフィルター)」などの影響とは異なるように思います。
そもそも基本的な解像が他機種と比べても劣っています。
多画素センサー(1600万画素)からのデータ読み出し方法(情報の「間引き」方法)に原因があると想像しています。同じメーカーのDSC-RX100の動画が非常によかったので、大丈夫だろう/もっと良いのだろう、と考えたのが甘かったようです。事前にもっと情報収集を行なうべきでした。
決して安い買い物ではないだけに、ちょっとショックです。
コンパクト機で一番高画質な動画デジカメはどこにあるのでしょうか……。
130929|追記 DMC-GH2(PToolにてハック済|24fps「シネマ動画」モード)の動画キャプチャーを追加しました。比較した機種の中では最も解像感が高いです。
解像感に優れたDMC-GH2は「近傍画素混合方式」だそうです。先人達のサイトを事前にもっと調べておくべきでした……。
131006|追記 モアレ・偽色がよりわかりやすいように手持ちで撮影したものもアップしました。撮影途中でレリーズボタンの半押し(AF取り直し)を行なっています。60p/28Mbpsモードの.MTSをそのままアップロードしています。60i、24pモードも試してみましたが、モアレ・偽色の出方に変化はありませんでした。