先日、乳白アクリル板を利用したホワイトバランスの設定方法を記事 *1 にしました。
役には立ったのですが、いまひとつ使い勝手がよくありません。乳白アクリル板は完璧には無色ではないので、ホワイトセット後に微調整が必要なのです。
その後、測色時に色が転ばない、着色のまったく無い半透明の素材として「すりガラス」を思いつきました。
家の中を物色したところ、以前購入したiPhoneのケースが出てきました。
耐水ペーパー *2 で磨くと、着色のない半透明の板が手に入りました。冒頭の写真です。
こちらを使ってホワイトセットを行ったところ、後補正いらずで便利に使えました。
精度ですが、実用上は問題ないと思います。強いていえばやや青い(冷調)です。
太陽光に向けてホワイトセットしました。
値はする測定ごとに(↓)微妙にばらつきますが、
これ以上の精度は必要としていない *3 のでよしとします。
また、上記のような市販のグレーカードを利用して、ホワイトバランスを設定しても同様に役に立ちますが、
やはり測定の仕方により、それなりにばらつきます。
最後は好みの問題になるので、こだわりすぎても仕方ありません。
DC-GH5のプリセット「晴天」はこんな感じです。自然光の屋外での動画撮影であれば、基本これで済ませます。
Lightroomのプリセット「昼光」はかなりアンバーです。これはこれで雰囲気があるのでraw撮影時にはよく使います。
撮影後に画面内のグレー(のマス)をPhotoshopの「レベル補正」のスポイトで操作するとこんな感じです。各グレーのマスは彩度2%以下になっています。