動画ファイルからの静止画の切り出しについて検証してみました。
DC-GH5には「6K Photo」という、動画(=高速連写)から静止画を切り出す機能があります。
夜の風景を撮るとこんな感じになります *1 。
感度はISO12800、30fpsの連写なので、シャッタースピードは1/30です。
6K Photoはカメラ内での画像切り出し時に前後のフレームを参照してノイズリダクションをかけてくれるはずなのですが、あまり効果を感じません *2 。
時空間ノイズリダクション
6Kフォト/4Kフォトモードで撮影した膨大なデータを用いて、残したい瞬間の前後の複数フレームから被写体の動きを読み取り、画素ごとに動きを考慮したフレーム合成処理を行うことで、ノイズを抑えた美しい1枚の写真として残すことができます。
高感度撮影時にはこの「時空間ノイズリダクション」が自動ではたらき、高ISO時に発生しやすいノイズを大幅に削減することが可能になりました。
切り出しに使われる元の動画は6Kのh.265なので、Premiere CC上で処理してみました。
- ノイズリダクション用のプラグイン、「Neat Video *3 」を使ってノイズを軽減しています。前後5フレームを参照しています。
- ホワイトバランス/トーン/彩度などを調整しています。動画ファイルは10bitなので、多少の補正には耐えられます。
ややぬるりとしましたが、ディティールもそれなりに残ったままノイズが軽減されました。トーンも好みのものになりました。
通常のraw撮影カットをLightroomで現像したものはこのようになります。
1ショット画像のノイズリダクションはやりすぎるとディティールがかなり溶けます *4 。また、カラーノイズを減らそうとすると全体的に色が抜けてしまうようです。ほどほどにします。
夜景に限らず、6K Photoからの切り出しは、Premiereを使った方がいいかもしれません。ただし手間はそれなりにかかります。
単に夜景であればフルサイズなど大きなセンサーのカメラを使うのがよいでしょう。あるいは、最新のスマートフォンを使えばもっとずっとキレイに撮れると思います。
190310|追記 昼間の動体撮影では、あまり役に立ちませんでした。