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安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

GH1 改造ファームテスト中

PanasonicLumix GH1のファームウェアをハックして、より高画質な動画を撮影するテストを始めています。まだほんの少ししか撮影していませんが、備忘録として現時点で気づいた事をエントリーしておきます。

設定を1080pに変更してご覧ください。

使用ツール

改造ファームの作成には、フリーのアプリケーション「PTool」を利用しています(要Windows環境)。

操作はとても簡単でした。いろんなサイトにやりかたが書かれていますが、アプリケーションのTipsを読みながら設定するのが最も確実だと思います。

ビットレート(上限)の変更

FHD/SH撮影時のビットレートをPTool推奨値の中で最も大きい50,000,000(44Mbps)にしてみました。常時44Mになるわけではありません。動きの少ない場面であれば、デフォルトの17Mbpsより下回る場合もあります。撮影内容によってビットレートはかなり変わります。Class10のメディアを使用していますが、書き込みエラーは今のところ発生していません。

110116|追記 まだまだ余裕がありそうなので、現在は60,000,000辺りを試してみています。

Wrapperの変更

FHDでの保存設定を、(通常60iのところを)Native24pに設定にしました。FHD撮影時のセンサー出力は本来24fpsなので、無駄なフレームがなくなる分、容量的にも節約になります。

注意 この設定にするとなぜかOSXiMovie ’09では取り込めなくなってしまいます。また、GH1の付属アプリでも利用できなくなります。1080/24pは、AVCHDの規格の範囲内なのですが……。

GOP Length

今回は変更していません。デフォルトの15fのままとなります。間隔を狭めて12fとか8fとかにすると動きに強くなるかもしれません。ネイティブ編集時にも有利だと思います。ただしファイルサイズはその分大きくなるはずなので、様子をみながらベストな値を探そうと思います。

110116|追記 GOPを1/3秒にするとエラーが多発してしまいました。1080/24pなら12f、720/60pなら30f、1/2秒までが安心のようです。

音声

音声のビットレートは変更していません。大きくするとカメラ側で再生できなくなる(110116追記|音声のみが再生されないのでなく、映像自体が再生できなくなります)とのことなので、デフォルト値の192Kbpsのままです。また、サンプリングレートもデフォルトの48,000Hzのままです。

サンプル動画について

  • オリジナルは84.9MB(音声含む)で59秒の.MTSファイルです。画面にほとんど動きがないのでデフォルトの上限値17Mbpsよりも低い、11.5Mbpsほどしか出ていません。
  • 無編集・無変換でオリジナルの.MTSファイルをWeb画面から直接アップロードしています。取り込み/書き出し時の変換がない分、劣化が少なく高画質のような気がしました。アップロードも軽快だったように思います。

その他

  • 色空間はsRGBにしてあります。動画のカラーマネジメントはさっぱりわかりません。
  • ISO値は100固定です。
  • カメラの色調設定は「スタンダード」をベースに、コントラスト-2、シャープネス-2、彩度+2、ノイズリダクション+2としています。
  • -1/3の補正をかけて、オートで撮影しました。
  • レンズはズイコー50mm/f1.4を使用しています。絞り値はF2.8です。
  • この方のサイトがGH1改造ファーム/GH2比較など、たいへん詳しいです。