7月の末に泊まりがけで家族で海水浴に行ってきました。
もともと色が白い方なので、海に入るときもずっと長袖のラッシュガードを着て過ごしたのですが、日焼け止めを塗らなかったこともあり、露出している顔や手、足におそろしく日焼けをしてしまいました。特に膝から下などは完全にマゼンダ色になってしまい、家に戻ってからは、歩くのが痛い状態です。
たまたまその頃、湿潤療法について書かれた本『傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学』(夏井睦|光文社新書)を読んだ後だったので、さっそく試してみることにしました。
結果、劇的とは言わないまでもそこそこの効果がありましたので、記録としてエントリーしておきます。
湿潤療法
皮膚の自己治癒力を最大限に生かすために、
- (細胞のタンパク質を破壊する)消毒薬を使用しない。
- 乾燥させない。
- 滲出する体液を逃さないようキズを被覆する。
比較的新しいキズやヤケドの治療法です。
私が読んだ本の著者のサイト「新しい創傷治療」などに詳しく載っています。
顔
帰宅直後は鼻筋が真っ赤になるなどかなりひどい状態でした。白色ワセリンをたっぷり塗っておきました。数日で、日焼けした皮膚がごっそりはがれ落ち、すっきりきれいに治りました。
手の甲
こちらも白色ワセリンを塗っておきました。痛みはさほどなかったのでいい加減に処理していましたが、特に問題もなく1週間ほどして皮が剥け、治りました。
脛・ふくらはぎ
白色ワセリンをたっぷり塗って、さらに食品包装用ラップ(いわゆるサランラップ)を巻いておきました。痛みは劇的に減りました。ふくらはぎの一部に水ぶくれが発生しましたが、きれいに治ったので満足しています。
ただ、「治りが早い」印象はありませんでした。完全に治るまでは10日程かかりました。治りかけでラップをはがした後、掻きむしってしまったのが原因かもしれません。また、ラップを巻かなかった(巻けなかった)足首などは、腫れやかゆみが消えるまで、さらに1週間程かかっています。
まとめ
治りの早さにびっくりしたりはしませんでしたが、そこそこの成果があったと考えています。ラップの鎮痛効果などは大変役に立ちました。また、万能保湿薬としての白色ワセリンにかなり好印象を持ちました。鎖状飽和炭化水素は化学的に不活性ということで、安全性も高いようです。
湿潤療法、今後も活用すると思います。