年末の大掃除で実家のトイレを掃除しました。
他にも使い捨てのポリ手袋、1000番の耐水ペーパー、1500番の耐水ペーパーなども持っていきました。濡らしたスチールウールで便器を磨いたところ、とてもキレイになったので、(便器磨き定番の)耐水ペーパーは使わずじまいでした。ピカピカになり、大変満足しています。
検索しても出てこない
「トイレ掃除」で検索しても、スチールウールを使った掃除方法は出てきません。「トイレ掃除 スチールウール」で検索すると、「スチールウールでは傷がつくので陶器に使ってはいけません」「錆が出てしまいました」「ああ、それは陶器に傷がつきましたね。そのやり方ではダメです」などと訳知り顔に書かれた生活の知恵サイトが出てきました。
陶器(の表面の釉薬)よりもスチールウールの方が固いので表面を傷をつけてしまう。
というのは本当でしょうか。
モース硬度
調べたところ、鉄のモース硬度は4〜5、陶器のモース硬度は5〜6 *1 とあります。陶器は鉄よりも硬い。また、スチールウールは体感で2〜3程度、メラミンスポンジよりも柔らかい、と主張するサイト *2 もありました。陶器表面のガラス質は丈夫なのでスチールウール程度では傷はつかない、というのが私の考えです。
使いこなし
スチールウールを使うと細かな鉄の繊維が落ちてきます。繊維を残したままそのまま放置するとそこから錆びてしまうので、よくすすぐ必要はあります。普段から(ガラスの)コップや(陶器の)カップを洗っているので、その辺の経験値はあります。「錆が出た」という人はすすぎが十分でなかったのでしょう。また、鉄錆びが釉薬を侵食することはありません。
「生活の知恵」サイトは嘘が多い
「生活の知恵」系のサイトは時々見るのですが、どうも科学的な根拠に基づいた「知恵」が少ないように感じます。「重曹とクエン酸を混ぜて使って泡が出てすっきりキレイ」とか……。酸とアルカリの効果を相殺しているのでそんなんでキレイになるとは思えないのです。「10円玉を靴に入れて銅の効果で匂いスッキリ *3 」とか……。ほとんど呪術に近いと思います。
信頼に足る情報を発信しようと思います。間違いを見つけた時は速やかに訂正しようと思います。