ちょっと気になったので、また、雑なレンズテスト *1 をやってみました。
コンデジの解像力テストです。適当に作成したチャート図を撮影し、絞り値ごとの解像力を調べてみました。
- 広角端(28mm相当)で行いました。
- シャープネス:0、ノイズリダクション:0で現像しています。
Sony DSC-RX100
Sonyの高級コンデジ、RX100の *2 センサーは1インチです。画素数は2090万画素。画素ピッチがかなり狭いので、回折の影響を受けやすいと思われます。
中央部
- 中央部の解像ピークはだいたいF3.2くらいでした。
- とはいうものの、F2.2〜F5.0くらいまで、ほとんど判別がつきません。
- 回折の影響か、画像が劣化し始めるのは、F5.6くらいからでした。
- 絞り開放のF1.8は甘いですが、回折で若干劣化したF6.3と同等です。
周辺部
- 傾向は全く同じでした。やはり解像ピークはF3.2くらいです。
- 当然ですが、周辺部は中央部よりも解像がわずかに劣ります。
結論
開放を避けてちょっと絞った方が画質はよくなりますが、深く絞り込む必要は全くなしです。
Nikon Coolpix P7700
小物撮影に使用しているNikon Coolpix P7700は、今となっては貴重な1/1.7サイズのセンサーです。画素数もよくばらず1200万画素。今でもとても役に立っています。
中央部
- 解像ピークは開放のF2.0でした。
- 絞るとなだらかに解像力が落ち、F5.0くらいから回折による劣化が判別できるようになります。
周辺部
- 解像ピークはF2.8でした。この時点で周辺光量落ちも改善します。
結論
周辺部の画質も含めると、ちょっと絞った方が画質はよくなりますが、開放のままでも全く問題なしです。
まとめ
コンデジの絞りは迷わず開けて撮りましょう。絞ってもさして画質は向上せず、小型センサーはもともとピントも十分深いので、絞る意味はあまりありません。
190214|追記 デジカメジンのコメント欄に興味深いコメントがありました。
1/2.3インチセンサーのコンデジで画素数が2000万画素だと理論値でF2が限界で、実際はレンズの残存収差(特に球面収差、倍率の色収差とコマ収差)の絞り込みによる減少との相関で絞り込みによる収差減少による解像改善が回折ボケに解像悪化に埋もれるまでは、理論値より2段から2.5段絞れるが、コンデジは限界にきているから1/2.5インチセンサーでも1200万画素のiPhoneが上とかはそりゃ当然。
(中略)
回折限界と残存収差の絞り込みに減少はどちらも計算でシミュレート(エクセルのマクロがいっぱい公開されている)できる
(後略)