Olympus E-M10 Mark IIIとPanasonic DMC-G7の4K動画を比較してみました。
PanasonicのDMC-G7に比べ、明らかに解像が劣ります。
G-7 >>> M-IS Off = M-IS 2 > M-IS 1
という感じでしょうか。「超えられない壁」とまではいかないので、使い続けようと思いますが、ちょっとがっかりです。
画面を拡大すると、
↑G7はきちんと解像しているのに比べ、
↑E-M10 mk3のM-IS 1モード(センサーの中央をクロップしたソフトウェア併用によるスタビライズモード)はディティールがかなり溶けてしまっています。 M-IS 2モードやM-IS OFFではごくわずかに「まし」ですが、G7にはかなり劣ります。
原因01:ビットレート
DMC-G7はCBR(固定ビットレート)の100Mbpsですが、E-M10 mk3はVBR(可変ビットレート)の「最大」100Mbps102Mbpsです。作例ではE-M10 mk3の方は画面内に動く要素がほとんどないこともあり、30Mbpsほどしか出ていません。ビットレートに3倍以上の差があります。
原因02:ノイズリダクション
撮影時にはどちらもノイズリダクションを設定可能な最小値にしていますが、完全に「OFF」にすることはどちらの機種もできません。ノイズリダクションは解像とトレードオフなので、影響している可能性があります。
原因03:センサーの読み出し方式
動画を生成するにあたり、センサーからの情報をきちんと全て読み出せているか不明です。以前、SonyのNEX-5Rを使用した際に「間引き読み出し」特有の動画の劣化がありました。今回の場合は、さすがに電線が「点線」になったりはしていませんが、タイルの壁がモアレっぽくなっています。高圧縮時特有のノイズとも考えられますが、「センサーからの全画素読み出し」はどうも行われていないように感じます。
でもしばらく使うつもり
とはいうものの、E-M10 mk3のセンサー手ぶれ補正+ソフトウェア手ぶれ補正は本当に強力で実用的なので、総合的な画質を考えると、あきらめずにしばらくは使い続けてみようかと考えています。
同様の手ぶれ補正の機能を持ち、かつ高ビットレート収録が可能なE-M1 mk2や、「全画素読み出し+オーバーサンプリング」を謳っているSonyのα6500などにも食指が動きますが、がまん、がまんです。
180122|追記 「全画素読み込み」でなく「全画素読み出し」でした。
180212|追記 撮影時のISO感度が異なっていた可能性があったので、再度テストしましたが、同様でした。