FinePix F900EXRは低価格帯のコンデジにしてはめずらしく、rawでの撮影に対応しています。 購入動機の一つでもあります。AdobeのLightroomを使ってraw現像を楽しんでいます。
トーンの操作、シャープネスの調整や各種収差の補正など、パラメータをいじりながら好みの画像に仕上げています。
残念ながらF900EXRは極小センサー(1/2インチ)に加え、多画素(1600万画素)のため、 ノイズが多めです。ISO400で撮影してもノイズがそれなりに発生します。
ノイズリダクションのパラメータを色々いじるのですが、なかなか消えません。 逆にいじりすぎると某メーカーのコンデジのように「油絵」のような画質になってしまいます。 開き直ってノイズリダクションをオフにしてみました(冒頭の写真)。
ノイズリダクション(NR)の違いを等倍で比較しています。
大きく表示すると全体に梨地のようなノイズがうっすらと感じられますが、花びらの透け具合や色相の微妙な違いなど、質感や発色などは、NRオフが一番良好と感じられました。
これからはノイズ多めの機種でもノイズリダクションはなるべく使わないことにしようと思います。
周辺の画素などを参考にしながら画像を「舐める(ぼやかす)」ノイズリダクションは、やはりオリジナルの情報量を減らしている*2 だけだなのでしょう。アルゴリズムの良否はあっても「ノイズ」と「結像(明暗や色)」を厳密に判別することなどできるわけがないのですから。
……。今まで撮影した全部の写真を現像し直したくなってしまいました。