一つ前のエントリーで、Sony α NEX-C3をウエストレベルでハッセル風に撮影する楽しさについて語ってみました。
NEX-C3は後継機種のNEX-F3と並売されている旧モデル(2011年6月発売)です。海外ではさらにその次のモデル(NEX-3N)も発表されているので、この機種自体をいまさら語っても意味は無いと思っていました。
跳ね上げるタイプの可動式液晶で、(グリップ側でなく)軍艦部にレリーズボタンがついていれば、ミラーレスでもコンパクトデジカメでもウエストレベルでの撮影は出来るので、この機種にこだわる必要もありません。
ですが、市場にはまだ在庫が残っており、生産完了扱いにもなっていません。(2013年2月現在)ほとんど捨て値の30,000円ほどでダブルレンズキット(NEX-C3D)が販売されています。
せっかくなのでもう少し褒めてみます。
いろんなものが省かれていて大変潔い
このカメラ、いろんなものがことごとく省略されています。佇まいが大変にシンプルです。
- ストロボは内蔵されていません(外付けタイプが同梱)。
- 物理的なモードダイヤルがありません。
- 背面液晶のみ。EVFはありません。光学ファインダーを外付けするシューもありません。
- 外装は
無塗装のエンプラ(エンジニアリングプラスチック)です*1 。 - これみよがしな「APS-C」とかのシルク印刷もありません*2。
- タッチ液晶、リモコン端子など、それらしい付加機能もありません。
ある種の人には「貧相」と感じてしまうと思いますが、上記はすべて、私が購入にあたって気に入った点です。「単機能」「割り切った仕様」には大変惹かれます。潔い機械です。
現像エンジンの古さは使いこなしで
現像エンジンも旧世代なので、最新機種よりも劣っているかもしれません。最新のNEXであればカメラ内で歪曲収差や周辺減光の補正をしてくれるはずですし、ノイズやシャープネスの制御、コントラストの調整など、オートでの画質は向上していると思います。が、使いこなしでカバーできます。
ていうか「現像エンジン」はほとんどの場合、撮って出しjpgの画質改善のためのものなので、raw撮り専門の私にはあまり関係ありません。
同梱の標準ズーム(E 18-55mm F3.5-5.6 OSS)、広角(E 16mm F2.8)、さらに年が明けてから追加購入したSIGMAの単焦点、19mm F2.8 EX DN、30mm F2.8 EX DN(これらもなぜか捨て値で販売されている)での撮影、どれも「ハイエンド」なレンズとは言えませんが、Adobeの現像ソフト、Lightroomのカメラプロファイルに対応しているので、raw現像時の補正で画質改善が可能です。
……。以上、安値のカメラをオススメするふりをしながら、撮影のモチベーションを上げるために自分自身を鼓舞してみました。
気に入った機材で撮影しているときが一番楽しく、いい写真が撮れます。
大変気に入っています。