coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

液晶テレビをPCモニタとして使う

20年ぶりにテレビを買いました。

先日、家族のために地デジ対応の液晶テレビを購入しました。

PanasonicのVIERA(ビエラ)TH-L37R1です。IPS液晶を使った37型フルハイビジョンのモデルで、画質的には必要十分(っていうかとてもキレイ)。さらに250GBのHDDが内蔵されており、オールインワンの(録って/観て/捨てる)タイムシフト用テレビとして非常に役に立っています。

こちらのテレビを、MacBook Proにつないでみました。想像以上に高画質で、非常に驚いています。

Mini DisplayPort→DVI→HDMI

接続には、Apple純正のMini DisplayPort−DVIアダプタと、PLANEXのHDMI-DVI変換ケーブルを組み合わせています。デジタル接続の1920px × 1080px(60p)で表示できます。(010227|追記 その後ケーブルを変更しました)

設定で「欠け」なし。

テレビ側の設定、[VIERAメニュー]→[設定する]→[画面の設定]→[HD表示領域]を「フルサイズ」にします。この設定で画面の「欠け(crop)」がなくなります。

あらかじめ用意しておいた確認用のチャートを表示させ、確認します。

表示の欠けは発生していません(画面の左下)。

表示の欠けは発生していません(画面左/下/右)。

実質、dot by dot。

表示品質はかなりよいです。1px間隔の白黒ストライプをかなりキチンと解像します。モアレなども発生しません。実質的に、「dot by dot」といってよいと思います。

実際の画面を撮影したものです。縦方向はほぼ完璧です。業務用モニタと勝負できるくらいです。

実際の画面を撮影したものです。横方向の解像力はやや劣ります。

諧調・発色も調整可能。

画面の輝度・黒の締まり、発色の良さなどは「テレビ」だけあって十分すぎるほどです。デフォルトでは「メリハリ」がありすぎるので、映像設定を調整しながらより自然/正確な諧調に追い込んでいきます。調整後の画質はかなりよいです。

実際の画面を撮影したものです。印象としては、輝度の幅(ダイナミックレンジ)が高い分、業務用モニタよりも「綺麗」に見えます。

音声はとりあえずアナログ。(100227|追記

途中にDVIをかませてしまったので、音声信号は(あっても)欠落します。*1 別途、ヘッドホン端子から音声出力を引き出します。

音声について
HDMIはDVIに音声伝送をできるように拡張した規格であるが音声伝送用のピンが増えているわけではなく映像信号(TMDS)のブランキング期間にパケットデータとして音声が埋め込まれて伝送される仕組みになっている。よって、HDMI→DVI-D→HDMIと変換してもちゃんと音声データは伝送できる。ビデオカードでコネクタはDVIだが変換コネクタでHDMIにできるものがあるが、特別なことをしているわけではなく単純にコネクタ形状の変換だけで対応している。同様に受信側もコネクタがDVIであってもHDMI信号を受けられるものも存在する。

ただ、DisplayPortの仕様として、「音声伝送はOptionalとして定義されている」そうです。調べてみたところ、MacintoshのMini DisplayPortからは音声信号は出ていないようです。

100530|追記 最新のMacBookなどのMini DisplayPortからは音声信号を取り出せるようです。下記のようなケーブルが役立つのは以前の機種のみとなります。

そこで、Mini DisplayPortからの映像信号とUSBからの音声信号をHDMIに変換するケーブルを購入してみました。

接続したところ、映像も音声もテレビ側で出力できました。テレビ側への接続もHDMIケーブル1本になり、さらに便利になりました。

まとめ

フルハイビジョンの液晶テレビがPCモニタとして高品質である事は確認できました。

ただ、「リビングに大画面のパソコンを置く」というコンセプトがどこまで有効かについてはよく考える必要があります(少なくともエロ方面は全部ダメです)。

AppleTVも今ひとつブレイクしませんでしたし、フルハイビジョンの高解像度は、使用時に「近寄って見る」事を要求してきます(通常のテレビ視聴位置とかなり異なる)。「ソファでメールのチェック」とかも意外とやりづらいかもしれません。

あと、真打ち「iPad」との棲み分けなど……。

*1:知ったかぶりしてしまいました。こちらの解説によると、DVI-D経由の音声伝送は可能なようです。