先日購入したばかりのDellのノートパソコン、Vostro 1200を処分しました。
半年ほど使用しましたが、やっぱりどうしてもしっくりきませんでした。購入を検討している人のために、その辺を書き留めておきます。
液晶の品質
これはもう、どうしても耐えられなかった。
光沢液晶の映り込みはともかくとして、暗い、視野角が狭い、彩度が低いの三重苦。特に視野角の狭さは絶望的です。
12.1インチの小さな液晶にもかかわらず、通常の距離で、画面の上端と下端で色がまったく違う。目に対する負荷もかなりありました。
また、ノートパソコンは(「制作ツール」であるデスクトップパソコンに対して)「コンテンツビューア」としての側面が強いので、写真や動画の色(彩度/コントラスト)が貧弱だと、まったく意味がない事がよくわかりました。
大きさ・重さ
12.1インチ/A4サイズという大きさは、キーボードの大きさを犠牲にしない、という点で意味のあるサイズだと思います。これ以上キーピッチが狭いと多分使いづらいでしょう。 ですが、2kg弱(1.89kg|4セルバッテリの場合)という重さは、常時モバイルするにはちょっとつらい。家の中での移動が楽になる、という意味なら3kgのノートパソコンでも同じです。だとしたら小型化のメリットがあまりない*1 、中途半端な軽量化、ということになります。
スピーカー
フロント中央部に(やや左にシフトした形で)小さなスピーカーがついています。ステレオ感のない、小型ラジオ程度の音質です。もちろん、ヘッドホンを使用すればそこそこの音質で音楽も楽しめますが、ラジカセのように何となくそばで音楽を鳴らす、という利用には不向きでした*2 。そのような使い方は想定していなかったのですが、そばに「音楽を鳴らせる機械」があると、そういう風に使いたくなる、というのを改めて感じました。
その他
- 他のノートパソコンに比べ、ファンが頻繁に回る様な気がします。ちょっと気になりました。
- 無線LAN(802.11abg)の感度がやや低い気がしました。購入を検討している方は、802.11abgn対応を選んでおいた方が良いかもしれません。
結論としては、ビジネスユースのノートパソコンを家庭用に購入したのがそもそも間違いだった、という事なのでしょう。コストパフォーマンスの高さに目がくらんだ私が愚かでした。
費用一式
結局、以下のようになりました。
- 106,804円:本体購入時金額
- 10,500円:バッテリー/Bluetoothモジュール追加費用*3
- 45,382円:買い取り金額(Sofmap買い取り|ビックカメラポイントにて受け取り)
- 71,922円:消えてしまったお金/楽しませてもらった費用
- 約6ヶ月使用(2008年1月〜6月)したので、11,987円/月
月額1万2千円の使用料でレンタルしたと考えるか、7万円強で遊んだと考えるか。iPhoneを2年間使用すると、約21万円かかる事を考えると、大したことない、とも言え......ないですかね。
Vostro 1200、短い間ありがとう。そして、さようなら。