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安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

Google Photo「高画質」の画像縮小と再圧縮

Google Photoの無料・枚数無制限で保存できる便利な設定「高画質」についてのテストです。

Google Photoにサンプルの写真を色々なパターンでアップロードし、アップロード後の寸法と容量を調べてみました。

サンプル写真

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  • 2400万画素APS-C機のFujifilm X-T100で撮影しています。
  • rawとjpg同時記録で撮影しました。rawファイルの容量は43MB(42,944,000Byte)です。
  • rawファイルはLightroomで現像し、若干の回転・トリミングを行ったので寸法は5896px × 3931pxになりました。ノイズリダクションを0にしている *1 ので、最高画質で書き出したjpgファイルの容量は大きめの17.7MB(17,743,379Byte)です。
  • 撮って出しの画像は6000px × 4000px、7.3MB(7,338,864Byte)です。

画像の縮小(と再圧縮)

上記のサンプル写真をGoogle Photoにアップロードしました。大きな寸法の写真は1600万画素に縮小されます。今回は4898px × 3265px(15,991,970画素)に縮小されました *2

  • raw現像した写真は、17.7MBから1.6MB(1,612,404Byte)になりました。
  • 撮って出しの写真は、7.3MBから1.2MB(1,223,183Byte)になりました。

画像の再圧縮(のみ)

一手間かけて、あらかじめ寸法を1600万画素にしておいても、アップロード後に再圧縮は(必ず)されていました。Lightroomからのjpg書き出し時の画質を色々変更しながら試してみました。

  • 書き出し時の画質100%:12,724,301 Byte → Google Photoにアップロード後:1,608,666 Byte
  • 書き出し時の画質90%:7,003,887 Byte → Google Photoにアップロード後:2,353,226 Byte
  • 書き出し時の画質80%:4,377,427 Byte → Google Photoにアップロード後:2,153,596 Byte
  • 書き出し時の画質70%:2,890,025 Byte → Google Photoにアップロード後:1,710,841 Byte
  • 書き出し時の画質60%:1,398,380 Byte → Google Photoにアップロード後:1,172,927 Byte
  • 書き出し時の画質50%:1,430,062 Byte → Google Photoにアップロード後:1,281,370 Byte

再圧縮後の容量は必ずしもアップロードファイルの容量に比例しないようです。今回は2行目、Lightroomの画質設定90%で書き出した写真がアップロード後に2.4MBと、最も大容量でした。

画質

肝心の画質ですが、拡大表示して念入りに比較すると、容量に準じた有意な画質差があります。1.2MB(撮って出し)と2.4MB(書き出し時画質90%)では倍の差があるので当然です。

ただ、アップロード前(17.7MB)と比較してしまえば五十歩百歩なので、気にしない人はさほど気にならないとは思います。

一応、アルバムを作成しましたが、オリジナル含め「どれもほぼ同じ/全く同じ」と感じる人も多いでしょう。

あまり意味のあるテストではありませんでした。


*1:

*2:縮小寸法には若干の揺らぎがあるようで、4899px × 3266px(16,000,134画素)になったりもしました。

背面ガラスの梨地仕上げ

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なんとなくエントリー。2020年に発売中・発売予定のスマートフォンの背面の仕上げについて。


近々発売されるという噂の、廉価版のiPhoneiPhone 9(iPhone SE2)」の背面ガラスはiPhone 8とは異なり、梨地のマット仕上げになるそうです。

iphone-mania.jp


OPPOのサブブランド「OnePlus」は新型の7Tになって、背面はマット仕上げに変わったそうです。

hanpenblog.com


Google Pixel 4の背面ガラスは、黒のみ光沢仕上げ、白とオレンジはマット仕上げです *1

ascii.jp


Xiaomiのスマートフォン、Mi Mix2を使って1年半ほど経ちました。満足しています。また、特に困っていないので変更する予定もありません。背面はガラスによく似た質感のセラミック製で、持つとしっとり滑らずに使え、ポケットにはすっと入ります。片手には余るちょっと大きめのサイズですが、落として傷つけたことはまだありません。

iPhone 7からiPhone 8へのモデルチェンジ *2 で背面をアルミの梨地 *3 から曲面ガラスに変更したのも同じ理由だと思っています。梨地(の金属)に比べ、つるつるのガラスは持つと意外に滑らないのです *4

滑らないように・落としづらいようにと採用したはずの、せっかくのガラス素材をなぜつや消しにしてしまうのでしょう。

普段スマホを剥き身で持ち歩いている私の結論は、「背面は強化ガラス。仕上げは光沢がベスト。実用面からの選択であり、落としづらいのはその組み合わせ」です。 しかしながら、スマホのデザインは「見た目の質感」重視がトレンドとなってしまい、どうやら背面ガラス *5 のマット仕上げがしばらく流行りそうです。個人的にはなんだなかぁ、と感じています。

とはいうものの、通勤時の地下鉄で周囲の人たちが使用しているスマホをチラ見しても、きちんとケースに入れて使っている人ばかり *6 でした。剥き身で使っているのは私も含め少数派です。結局背面の仕上げなどまったく関係ないのでした。


200122|追記 Pixel 4は北米ではあまり人気がなく、特に黒は不人気とのこと。理由は「黒だけ背面が光沢だから」。

gazyekichi96.com

やはり世の中はそういう指向なのですね。


*1:なので、私が購入するなら黒一択です。

*2:背面にガラス素材を使ったのはiPhone 4からですが、その時には気づきませんでした。エッジが曲面でなくフラットだからかもしれません。あ、当時はケースに入れてたからか。

*3:アルミの梨地は特によく滑ります。

*4:例えばガラスのコップ。梨地仕上げのコップを想像すると、通常のコップに比べ落としやすいような気がします。

*5:余談ですが、ガラス風のプラに蒸着の仕上げが中華の格安スマートフォンに多い気がします。背面の素材が(強化)ガラスであるか不明だったので、OPPO Reno Aは購入候補から外しました。

*6:10万円近い高価なスマホを剥き身で使うのは怖いですが、ケースを付けることでさらに大きくなり、落としやすくなっているような気がします。

Nキーロールオーバー

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安いキーボードを購入しては、取っ替え引っ替えしながら使っています。

毎日たくさんMailやSlackでテキスト入力をしていますが、入力の取りこぼしの発生が気になってきました。特に、最近オフィスのキーボードをSatechiのかっこいいやつにしてから、文末が乱れるような気がしています。

短時間に続けて入力すると、キーボードが捌き切れないようです。この、同時に入力可能なキーの数を「Nキーロールオーバー」というそうです *1

試しに4本の指でキーボードを同時に叩くと、「dfsa」と表示されます。「4キーロールオーバー」に対応しているのかな?と思いましたが、叩く場所によっては4個分の表示がでてきません。o p [ ]と打っても「][」とかのように一つか二つしか入力されません。

色々試してわかったのは、

  • 叩く場所により、「4キーロールオーバー」が実現しない場合がある。
  • キーボードにより、取りこぼしの場所 *2 ・量が異なる。Satechiのキーボードはあまり成績がよくない方でした。
  • Macにつないだ)有線の純正キーボードは割と好成績です。最大6キー同時入力できる時があります。

ググったところ、キー入力の速度や正確さが重要なゲーマーの方々は、昔から気にしているようでした。

下記のサイトの用語解説・技術解説がとても充実しています。

「4Gamer Keyboard Checker」公開。キーボードのロールオーバーや同時押し対応をチェックしてみよう - 4Gamer.net

これまでは、外観やキー種(メカニカルとかパンタグラフとかメンブレンとか)、キー配列などを気にしながら思いつきで購入していましたが、「Nキーロールオーバー」の概念を全く気にしていませんでした。次回購入時には気をつけようと思います。


(その他の参考リンク)

同時押しタイミングチェッカー

キーボードの同時押し検出ソフト - forPCActionGamer Wiki*

キーボードが6点入力可能か確認する方法 | よくあるご質問 | 点字編集システム


*1:usb接続のキーボードは、最大6キーロールオーバーが理論上可能とあります。

*2:配線の仕方により発生するとのこと。ダイオードの有無なども関係しているそうです。

CanonのカメラでClassic Chrome撮って出し

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キヤノンのカメラ用ユーティリティー「Picture Style Editor」を使って、Fujifilmのフィルムシミュレーション「Classic Chrome」を再現してみました。

ネットで見つかるClassic Chrome

ちょっとググるだけで、Fujifilm以外のカメラでも使える、フィルムシミュレーション「Classic Chrome」を模したプロファイルはすぐに見つかります。

Download My Free "Classic Chrome" Inspired LUT Here! - Noam Kroll

Lightroomでクラシッククローム風の仕上げ - 豪鬼メモ

ただ、raw現像用のプロファイルなので、撮って出しには使えません。Lightroomなどで現像する際に使うことになります。

また、他社のカメラを使い、設定をいじるだけで再現しようとした人もいますが、再現度はあまり高くありません。

Anyone know of a custom Picture Style that emulates Fujifilm's "Classic Chrome"?: Canon Rebel (EOS 200D-800D) Talk Forum: Digital Photography Review

前回 *1 検証したように、Classic Chromeのように癖の強い画作りは、意図的な色相ごとのずらしが必要です。色温度/色かぶりを多少操作しただけでは再現できません。

「撮って出し」でも使えるClassic Chrome

そこで、キヤノンのカメラ用のユーティリティー「Picture Style Editor」を使ってClassic Chromeを模したオリジナルのピクチャースタイルを作成することにしました。Picture Style Editorは色相ごとの調整が可能なのです。

作成した設定ファイルはカメラ内にユーザー設定のピクチャースタイルとして登録できるので、撮って出しjpgにも反映させることができます。キヤノンのカメラでClassic Chromeの撮って出しができるのです。

下記のように作成しています。

比較撮影と測色

同じ条件で、カラーチャートを撮影しました。

補正前比較撮影

両方ともカメラの撮って出しjpgです。ホワイトバランスはそれぞれのカメラの昼光(補正なし)です。露出補正なども行なっていません。X-T100はClassic ChromePowerShotは「忠実設定」で撮影しました。

こちらをPhotoshopで開け、チャート内の6色相の数値を調べるとこうなりました。

数値比較

差分の数値がキモです。

Picture Style Editorで編集・書き出し

Picture Style Editorはトーンカーブの変更や特定色の変更など、色々いじれるところがありますが、今回は色相のずらしのみ *2 行います。

PowerShotの撮影時に同時保存したrawファイル *3 をPicture Style Editorで開きます。

六軸色の編集

六軸色の各色に、差分の数値をそのまま入力し、保存します。これで出来上がりです。

出来上がったPicture Plofileはキヤノン謹製のEOS UtiltyやPicture Style File Registration Tool *4 などでカメラに格納します。

作例

カメラはPowerShot G7X Mark IIIです。

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コントラストはかなり高め。+3としています(最大値は+4)。

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彩度はかなり低め。-3としています(最小値は-4)。

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いかにもClassic Chromeな空の色です。

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モチーフの色によってはあまりClassic Chromeっぽくならないこともありますが、それはFuji機も同じだと思います。

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肌色は渋くなります。コダクロームによく似ています。

追記(2022)

上記の設定はClassic Chrome独特の「色相のズレ」のみを再現したもので、明度・彩度の再現(例:マゼンタが特に枯れている)はまったく行っていません。

興味のある方はその後に作成した、Lightroomを使ってClassic Chromeを再現する記事 *5 なども参考にしてみてください。

関連リンク

この記事を起点にサイトを閲覧する方が多いようなので、フィルムシミュレーション関連のリンク集を用意しました。

ファイルのダウンロード

各種pf3ファイルやxmpファイルはこちらからダウンロードできます。

その他のフィルムシミュレーション

より出来のよいClassic Chromeです。

ノスタルジックネガ(Nostalgic Neg.)はこちら。

クラシックネガ(Classic Neg.)はこちら。

雅(MIYABI)はこちら。

RICOHの「ネガフィルム調」「ポジフィルム調」はこちら。


*1:

*2:シャープネス、コントラスト、彩度なども設定しますが、これらはカメラ内で後から調整できます。

*3:今回に関しては、仕上がりを見ながら作業したわけではないので、作業時に開くrawファイルはなんでもOKです。

*4:今回はEOSでなくPowerShotなので。

*5:

ダイソンの掃除機を修理

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10年ほど使っていたダイソンの掃除機 *1 のパーツが折れてしまいました *2

パーツを取り寄せようと思いサポートに電話したところ、当該パーツの交換は修理扱いとなり本体の送付が必要とのこと。それなりに高めの値段を提示されました。

さらに、この機種は今年(2019年)でサポートが終了するので、今後は修理の対応ができない、特別価格でコードレスの掃除機を頒布しますがいかがでしょう、と言われました。結構グッとくる価格を提示されました。

いったん電話を切り、頭を冷やして考えました。修理することにしました。

宅配で本体を送付してしばらくすると、サポートから電話がかかってきました。

依頼の内容以外にも各種パーツが劣化しており修理することをお勧めしますがいかがでしょう、とのこと。ただし、最初に提示された金額よりも高い金額です。気持ちは修理一択なので、作業を進めてもらうことにしました。

戻ってきました。ダストビン含め、かなりのパーツが取り替えられており *3 、印象としてはほとんど新品のようになって帰ってきました。

とても嬉しいです。パーツ交換とはいえ、やはり「修理」すると愛着が増します。修理してよかった。


*1:

*2:20年ほど前に購入した、同じくダイソンの掃除機もパーツが折れて買い換えました。その時とは違う箇所です。

*3:こんな感じの明細でした。

キーアサインの変更

自宅で使っているWindowsのノートパソコンのキー配列を一部変更しました。

使用頻度の高いCtrlキーを内側、スペースバーの両隣の「特等席」に変更しました。Altキーと入れ替えることになります。

ホームポジションのまま、左右の親指でCtrlキーを効率よく操作できるようになりました。

キーアサインの変更

↑ 上の配列 *1 を(キートップの表示が変わるわけではありませんが)下のようにしました。

キーアサインの変更には超古いアプリ「KeySwap」を使用しています。

併用しているMacの操作系にも近くなり、大変使いやすくなりました。これまで、Altキーはほとんど使っていなかった *2 のに、なぜ気づかなかったのでしょう。

Altキーの使い途

Windowsに於けるAltキーの存在意義ですが、私は下記のように理解しています。


Altキーを使うと、

  • マウスを使わず(マウスのない環境でも)
  • ショートカットをおぼえることなく
  • キーボードだけで

操作ができます。

Altキーでプルダウンメニューが表示される。

↑ メモ帳で下書きをしている最中の画面です。AltFで、プルダウンメニューが表示され、Sで「上書き保存」されます。


マウスなしでの操作方法がきちんと確保されているのはいかにもWindows的ですが、ショートカット操作をおぼえた後は、無駄にステップが多いので積極的に使う理由がなくなってしまいます。

やはりMacのように、

  • ショートカットをおぼえるまではマウスで操作し
  • プルダウンメニューに都度表示されるショートカットを徐々におぼえて
  • その後ショートカット操作で効率よく使う

方がいいと思います。

いずれにせよ、Altキーにキーボード上のよい場所を与えるのはもったいないと考えます。

IME切り替え

IMEの全角・半角切り替えは、alt-ime-ahkを便利に使っていた *3 ので、操作方法が変わってしまいました。どうしようかと考えていましたが、ふと思いついて「ctrl-ime-ahk」でググったらあっさり見つかりました。左右のCtrlキーの空打ちで、全角・半角を切り替えます。さっそくshell:startupでスタートアップ項目に追加しました。

Ctrl以外の修飾キーの扱い

Ctrlキーを最優先席に連れてきたのはよいとして、Altキーを一番使いづらい位置にしてよいのか、WindowsキーやFnキーより格下でいいのか、というのもあります。

徐々に整えていきたいと思います。


*1:US配列のキーボードです。Fnキーの有無・位置、キーの大きさの抑揚(これはAltキーが大きめ)などは機種により微妙に異なりますが、スペースバーの両隣は必ずAltキーになります。

*2:Tabキーと併用する、「起動中アプリの切り替え」くらいです。

*3:

ホワイトバランスは、5200, +16

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カメラはFujifilm X-T100。

ホワイトバランスは、色温度:5200、色かぶり補正:+16にしています。これは、DC-GH5のプリセットホワイトバランス「昼光」 *1 と同じです。

Fujifilmの「晴れ」は色温度:5050、色かぶり補正:+3です。


*1: