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安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

Nキーロールオーバー

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安いキーボードを購入しては、取っ替え引っ替えしながら使っています。

毎日たくさんMailやSlackでテキスト入力をしていますが、入力の取りこぼしの発生が気になってきました。特に、最近オフィスのキーボードをSatechiのかっこいいやつにしてから、文末が乱れるような気がしています。

短時間に続けて入力すると、キーボードが捌き切れないようです。この、同時に入力可能なキーの数を「Nキーロールオーバー」というそうです *1

試しに4本の指でキーボードを同時に叩くと、「dfsa」と表示されます。「4キーロールオーバー」に対応しているのかな?と思いましたが、叩く場所によっては4個分の表示がでてきません。o p [ ]と打っても「][」とかのように一つか二つしか入力されません。

色々試してわかったのは、

  • 叩く場所により、「4キーロールオーバー」が実現しない場合がある。
  • キーボードにより、取りこぼしの場所 *2 ・量が異なる。Satechiのキーボードはあまり成績がよくない方でした。
  • Macにつないだ)有線の純正キーボードは割と好成績です。最大6キー同時入力できる時があります。

ググったところ、キー入力の速度や正確さが重要なゲーマーの方々は、昔から気にしているようでした。

下記のサイトの用語解説・技術解説がとても充実しています。

「4Gamer Keyboard Checker」公開。キーボードのロールオーバーや同時押し対応をチェックしてみよう - 4Gamer.net

これまでは、外観やキー種(メカニカルとかパンタグラフとかメンブレンとか)、キー配列などを気にしながら思いつきで購入していましたが、「Nキーロールオーバー」の概念を全く気にしていませんでした。次回購入時には気をつけようと思います。


(その他の参考リンク)

同時押しタイミングチェッカー

キーボードの同時押し検出ソフト - forPCActionGamer Wiki*

キーボードが6点入力可能か確認する方法 | よくあるご質問 | 点字編集システム


*1:usb接続のキーボードは、最大6キーロールオーバーが理論上可能とあります。

*2:配線の仕方により発生するとのこと。ダイオードの有無なども関係しているそうです。

CanonのカメラでClassic Chrome撮って出し

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キヤノンのカメラ用ユーティリティー「Picture Style Editor」を使って、Fujifilmのフィルムシミュレーション「Classic Chrome」を再現してみました。

ネットで見つかるClassic Chrome

ちょっとググるだけで、Fujifilm以外のカメラでも使える、フィルムシミュレーション「Classic Chrome」を模したプロファイルはすぐに見つかります。

Download My Free "Classic Chrome" Inspired LUT Here! - Noam Kroll

Lightroomでクラシッククローム風の仕上げ - 豪鬼メモ

ただ、raw現像用のプロファイルなので、撮って出しには使えません。Lightroomなどで現像する際に使うことになります。

また、他社のカメラを使い、設定をいじるだけで再現しようとした人もいますが、再現度はあまり高くありません。

Anyone know of a custom Picture Style that emulates Fujifilm's "Classic Chrome"?: Canon Rebel (EOS 200D-800D) Talk Forum: Digital Photography Review

前回 *1 検証したように、Classic Chromeのように癖の強い画作りは、意図的な色相ごとのずらしが必要です。色温度/色かぶりを多少操作しただけでは再現できません。

「撮って出し」でも使えるClassic Chrome

そこで、キヤノンのカメラ用のユーティリティー「Picture Style Editor」を使ってClassic Chromeを模したオリジナルのピクチャースタイルを作成することにしました。Picture Style Editorは色相ごとの調整が可能なのです。

作成した設定ファイルはカメラ内にユーザー設定のピクチャースタイルとして登録できるので、撮って出しjpgにも反映させることができます。キヤノンのカメラでClassic Chromeの撮って出しができるのです。

下記のように作成しています。

比較撮影と測色

同じ条件で、カラーチャートを撮影しました。

補正前比較撮影

両方ともカメラの撮って出しjpgです。ホワイトバランスはそれぞれのカメラの昼光(補正なし)です。露出補正なども行なっていません。X-T100はClassic ChromePowerShotは「忠実設定」で撮影しました。

こちらをPhotoshopで開け、チャート内の6色相の数値を調べるとこうなりました。

数値比較

差分の数値がキモです。

Picture Style Editorで編集・書き出し

Picture Style Editorはトーンカーブの変更や特定色の変更など、色々いじれるところがありますが、今回は色相のずらしのみ *2 行います。

PowerShotの撮影時に同時保存したrawファイル *3 をPicture Style Editorで開きます。

六軸色の編集

六軸色の各色に、差分の数値をそのまま入力し、保存します。これで出来上がりです。

出来上がったPicture Plofileはキヤノン謹製のEOS UtiltyやPicture Style File Registration Tool *4 などでカメラに格納します。

作例

カメラはPowerShot G7X Mark IIIです。

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コントラストはかなり高め。+3としています(最大値は+4)。

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彩度はかなり低め。-3としています(最小値は-4)。

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いかにもClassic Chromeな空の色です。

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モチーフの色によってはあまりClassic Chromeっぽくならないこともありますが、それはFuji機も同じだと思います。

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肌色は渋くなります。コダクロームによく似ています。

追記(2022)

上記の設定はClassic Chrome独特の「色相のズレ」のみを再現したもので、明度・彩度の再現(例:マゼンタが特に枯れている)はまったく行っていません。

興味のある方はその後に作成した、Lightroomを使ってClassic Chromeを再現する記事 *5 なども参考にしてみてください。

関連リンク

この記事を起点にサイトを閲覧する方が多いようなので、フィルムシミュレーション関連のリンク集を用意しました。

ファイルのダウンロード

各種pf3ファイルやxmpファイルはこちらからダウンロードできます。

その他のフィルムシミュレーション

より出来のよいClassic Chromeです。

ノスタルジックネガ(Nostalgic Neg.)はこちら。

クラシックネガ(Classic Neg.)はこちら。

雅(MIYABI)はこちら。

RICOHの「ネガフィルム調」「ポジフィルム調」はこちら。


*1:

*2:シャープネス、コントラスト、彩度なども設定しますが、これらはカメラ内で後から調整できます。

*3:今回に関しては、仕上がりを見ながら作業したわけではないので、作業時に開くrawファイルはなんでもOKです。

*4:今回はEOSでなくPowerShotなので。

*5:

ダイソンの掃除機を修理

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10年ほど使っていたダイソンの掃除機 *1 のパーツが折れてしまいました *2

パーツを取り寄せようと思いサポートに電話したところ、当該パーツの交換は修理扱いとなり本体の送付が必要とのこと。それなりに高めの値段を提示されました。

さらに、この機種は今年(2019年)でサポートが終了するので、今後は修理の対応ができない、特別価格でコードレスの掃除機を頒布しますがいかがでしょう、と言われました。結構グッとくる価格を提示されました。

いったん電話を切り、頭を冷やして考えました。修理することにしました。

宅配で本体を送付してしばらくすると、サポートから電話がかかってきました。

依頼の内容以外にも各種パーツが劣化しており修理することをお勧めしますがいかがでしょう、とのこと。ただし、最初に提示された金額よりも高い金額です。気持ちは修理一択なので、作業を進めてもらうことにしました。

戻ってきました。ダストビン含め、かなりのパーツが取り替えられており *3 、印象としてはほとんど新品のようになって帰ってきました。

とても嬉しいです。パーツ交換とはいえ、やはり「修理」すると愛着が増します。修理してよかった。


*1:

*2:20年ほど前に購入した、同じくダイソンの掃除機もパーツが折れて買い換えました。その時とは違う箇所です。

*3:こんな感じの明細でした。

キーアサインの変更

自宅で使っているWindowsのノートパソコンのキー配列を一部変更しました。

使用頻度の高いCtrlキーを内側、スペースバーの両隣の「特等席」に変更しました。Altキーと入れ替えることになります。

ホームポジションのまま、左右の親指でCtrlキーを効率よく操作できるようになりました。

キーアサインの変更

↑ 上の配列 *1 を(キートップの表示が変わるわけではありませんが)下のようにしました。

キーアサインの変更には超古いアプリ「KeySwap」を使用しています。

併用しているMacの操作系にも近くなり、大変使いやすくなりました。これまで、Altキーはほとんど使っていなかった *2 のに、なぜ気づかなかったのでしょう。

Altキーの使い途

Windowsに於けるAltキーの存在意義ですが、私は下記のように理解しています。


Altキーを使うと、

  • マウスを使わず(マウスのない環境でも)
  • ショートカットをおぼえることなく
  • キーボードだけで

操作ができます。

Altキーでプルダウンメニューが表示される。

↑ メモ帳で下書きをしている最中の画面です。AltFで、プルダウンメニューが表示され、Sで「上書き保存」されます。


マウスなしでの操作方法がきちんと確保されているのはいかにもWindows的ですが、ショートカット操作をおぼえた後は、無駄にステップが多いので積極的に使う理由がなくなってしまいます。

やはりMacのように、

  • ショートカットをおぼえるまではマウスで操作し
  • プルダウンメニューに都度表示されるショートカットを徐々におぼえて
  • その後ショートカット操作で効率よく使う

方がいいと思います。

いずれにせよ、Altキーにキーボード上のよい場所を与えるのはもったいないと考えます。

IME切り替え

IMEの全角・半角切り替えは、alt-ime-ahkを便利に使っていた *3 ので、操作方法が変わってしまいました。どうしようかと考えていましたが、ふと思いついて「ctrl-ime-ahk」でググったらあっさり見つかりました。左右のCtrlキーの空打ちで、全角・半角を切り替えます。さっそくshell:startupでスタートアップ項目に追加しました。

Ctrl以外の修飾キーの扱い

Ctrlキーを最優先席に連れてきたのはよいとして、Altキーを一番使いづらい位置にしてよいのか、WindowsキーやFnキーより格下でいいのか、というのもあります。

徐々に整えていきたいと思います。


*1:US配列のキーボードです。Fnキーの有無・位置、キーの大きさの抑揚(これはAltキーが大きめ)などは機種により微妙に異なりますが、スペースバーの両隣は必ずAltキーになります。

*2:Tabキーと併用する、「起動中アプリの切り替え」くらいです。

*3:

ホワイトバランスは、5200, +16

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カメラはFujifilm X-T100。

ホワイトバランスは、色温度:5200、色かぶり補正:+16にしています。これは、DC-GH5のプリセットホワイトバランス「昼光」 *1 と同じです。

Fujifilmの「晴れ」は色温度:5050、色かぶり補正:+3です。


*1:

Fujifilm「フィルムシミュレーション」の色相

_DSF0157_PRO Neg. Hi

Fujifilmの「フィルムシミュレーション」ですが、巷では「撮って出しでもすごくキレイ」「この色はraw現像では再現できない」など、えらく持ち上げられています。ググるとたくさん出てきます。

私も以前から気になっていたので、先日エントリー機を購入して使ってみましたが、確かにまぁ、綺麗ではあります。

ただ、今時のデジカメはどれもよく写ります。基本どの機種でもキレイです。

Fujifilmの画づくりは、他社のそれと比べてどのように違うのでしょう。そもそも本当に違うのでしょうか。単にFujifilmのイメージ戦略がうまくいっているだけで、実は他社と五十歩百歩だったりしないでしょうか。

どう違うのかわからないまま使い続けるのも気持ち悪いので、ちょっと調べてみました。

空の色

フィルムシミュレーションの各モード *1 で、青空を撮影しました *2 。WBはオートです。その後、Photoshop上で色相を調べました。

空の色相_sRGB

割とわかりやすい色相のずれが確認できました。

  • PROVIAやASTIAの空の色はだいたい標準的な青。
  • VELVIAはややマゼンタ寄り。再現性よりも「ポジっぽさ」重視。
  • Classic Chromeはややグリーン寄り。再現性よりも「安い印刷物 *3 っぽさ(?)」重視。
  • PRO Negのふたつはどちらも同じ。コントラストが異なる。

基本6色相

市販のカラーチャートを直射日光下で撮影しました。WBはオートです。その後、チャート内の基本6色相の部分をPhotoshopで調べてみました。

6色相_sRGB

画面内に書ききれないので、スプレッドシートにまとめました。

フィルムシミュレーション毎の色相の変化(sRGB)

標準的な色相からのずれ量を計算しました。10°以上差のあった色相のセルに色をつけています。

測定時の誤差の可能性を気にせずざっくり結論づけると、

  • 主に緑〜青の色相で、意図的な味付けをしている。具体的には、緑色が黄緑色寄り、シアンが緑色寄り。
  • マゼンタの色相で、意図的な味付けをしている。

植物の緑や人肌に影響が大きそうです。たしかにこのくらいずらせば、「画作り」の個性として認識されそうです。

Lightroomでプロファイルを変更して現像

本来であれば、他社のカメラでも同様の作業を行いたいところですが、面倒なのでLightroomのカラープロファイルを切り替えて、「Adobeカラー」と比較してみました。

プロファイル「Adobeカラー」の場合は色相のずれはさほど大きくありません。やはりFujifilm独自の「画作り」であることは確かなようです。

改めて前回の撮って出し *4 を見ると、う~ん、わかったようなわからないような。この微妙さが「Fujifilmは他社となんか違う」といった評判につながっているのかもしれません。

輝度ごとの色相

例えば、「ティール&オレンジ *5 」であれば、ミドル(肌の輝度)はオレンジ寄りに、ハイライトとシャドウは青緑よりに、輝度ごとに異なる色相のずらしを行います。今回の各モードではそのような挙動はみられませんでした *6

ただし、Classic NegやETERNAなどのフィルムシミュレーションも同様であるかは不明です。むしろ変えないと「シネマっぽさ」「(ネガ)フィルムっぽさ」は再現できないはずなので。

現像ソフトでの適用

LightroomやCapture One *7 を使えば、raw現像時に撮影時と異なるフィルムシミュレーションをあてがうことができます。 Lightroom上でプロファイルの切り替えができることを確認できました *8

もちろん、他社カメラで撮影したrawファイルには使うことはできません。

他メーカーへのカメラへの適用

ググると「Lightroom用のVELVIA設定」「Classic Chromeプロファイル」「俺のCC」など結構出てきますが、どれもraw現像時に適用するものです。 撮って出し用のプロファイルの場合は、Canon機なら「Picture Style Editor」を使って作れそうです、っていうかあります。


*1:使用しているのはエントリー機のX-T100なので、「ETERNA」や「Classic Neg」などのフィルムシミュレーションは搭載されていません。残念。

*2:6回きちんと撮影しましたが、どれか一つでraw撮影し、Lightroom上でプロファイルをあてがえばよいことに後から気づきました。

*3:Fujifilmの解説ページによると、「ドキュメンタリータッチの写真集や雑誌から汲み取った雰囲気を再現しました」だそうです。ふ〜ん。

*4:

*5:

*6:一つのrawファイルからLightroomで露出を変更した画像を複数作成し、確認しました。

*7:できるはずなのですが、慣れていないからなのかできませんでした。

*8:X-T100のrawファイルでは、未対応のフィルムシミュレーション(「ETERNA」など)は表示・選択できませんでした。

Fujifilm X-T100の撮って出し

FujifilmのX-T100を使って、評判のいい「フィルムシミュレーション」を少し試してみました。

近所を一回りしてきました。設定はほぼデフォルト。WBは「晴れ(太陽光)」、スタンダードの「PROVIA」で撮って出ししています。露出補正も行なっていません。

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漫然と撮影したのにも関わらず、「おっ、(いつもより)キレイかも」と思わせるものはあります。撮影時の「期待値」よりも綺麗な画像を出してくるのは本当のようです。

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Lightroomで階調を調べると、コントラストは高めですが、白とび・黒つぶれは最小限に抑えられていました。上品なトーンです。

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でも、単に曇り空だったからだと後で気づきました。

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シミュレーションの上がりが好みにドンピシャでハマると、Fujifilmの信者になってしまうのもわかるような気がします *1

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晴れた日の下では、普通に白とび・黒つぶれしています。

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20世紀末によく使用していた、Fujifilmのポジフィルムは、確かにこんな印象 *2 でした。

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もちろん、気のせいかもしれません。ですが、最初の上がりの良し悪しは、カメラに対する印象に大きく影響すると思います。

とても気に入りました。


*1:とはいうものの、信者になって撮って出しで済ますつもりはありません。設定のチューニングもしないと思います。 しばらくはraw+jpgで撮影しますが、いずれrawオンリーになるでしょう。貧乏性なのです。

*2:ただし、解像力ははるかに上回っています。135よりも、ブローニーや4×5のポジの印象に近いです。