coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

ホワイトバランス/カラーバランス(の限界)

DC-GH5DMC-G7E-M10 Mark IIIの3台を並行してテスト撮影・設定調整しています。

それぞれに利点があり、1台に集約できないのが辛いところです。

その中で、E-M10 Mark IIIの設定だけがうまく追い込めずに困っています。画質は他機種に比べ1ランク落ちるものの、小型軽量で動画撮影時の手ぶれ補正が強力なので、なんとか活用したいと考えています。ですが、今ひとつ発色が気に入りません。

GH5やG7のホワイトバランスに合わせて色温度を調整しています *1 が、うまくいきません。

DC-GH5 カラーチャート DMC-G7 カラーチャート E-M10 Mark III カラーチャート

↑ カラーチャートベースだと、さほど不自然さは感じませんが、


DC-GH5 空 DMC-G7 空 E-M10 Mark III 空

↑ 空の色が全く揃いません。Panaの2機種の空の色相はどちらも216°、一方E-M10は206°です。10°ほど違います。


E-M10 Mark III 空 色温度調整 ↑ 空の色が合うように色温度を調整すると画面がマゼンダに染まってしまいます。手前に映り込んでいる物干し竿は、銀色のアルミ製です。

E-M10 Mark III 空 色相10°回転 ↑ 全体の色相を10°ほど回転させると比較的破綻なく落ち着きますが、

E-M10 Mark III カラーチャート 色相10°回転

Premiereの基本機能に色相の回転 *2 があるのかわかりません(上記のサンプルは、動画からの切り出し画像をPhotoshopで処理しています)。


グレーチャートや乳白アクリルを使った色温度の調整 *3 では、色相単位での制御ができません。カラーシフトや発色の偏りに対応するには別の方法を考える必要があります。

やはり専用のカラーチャートを購入してアプリで補正でしょうか。


190423|追記 

いろいろ確認して、この記事はほとんど意味がないことが判明しました。

E-M10の空の色味がおかしいのはそもそものホワイトバランス設定がまずかったからのようです。過去の作例の設定を確認すると、「オート(G-1)」では *4 普通の空の色でした。現状の設定値の「昼光(A+1, G-1)」を考え直す必要があります。補正後の数値ベースでの色温度はPana機と同じにできたと思っていたのですが……。


190429|再追記 

いろいろいじりましたが、やはりE-M10のホワイトバランスはかなり癖が強いです。色相を10°を回転させるのが一番手軽で確実なようです。


*1:どれもホワイトバランスは「昼光」です。E-M10のみ(A+1, G-1)の補正をかけています。

*2:ありました。[エフェクト]→[カラー補正]→[カラーバランス(HLS)]で操作できました。

*3:

*4:「オート」は制御しづらいので「昼光」ベースで再検討が必要です。

カラープロファイルの対応状況

ちょっと気になること *1 があったので、簡単な検証。

raw撮影した写真 *2を、sRGBAdobeRGBDiaplay P3ProPhoto RGBで書き出しました。Lightroomにデフォルトで用意されているカラープロファイルです。


カラープロファイルに対応したアプリ、例えばSafariでは、適切に補正されてどれも同じ色調で表示されます(下の写真)。

Safariによる表示

sRGB / AdobeRGB
Diaplay P3 / ProPhoto RGB


カラープロファイルに対応していない古いアプリ、例えばQuickTime Player 7では、プロファイルが無視されてしまい、色調が崩れます *3 (下の写真)。

QuickTime Player 7による表示

sRGB / AdobeRGB
Diaplay P3 / ProPhoto RGB

色域の広いプロファイルほど、枯れた色調で表示されています *4

ここまでは想定内です。


上記4種の画像をPremiereに読み込ませてみました。

プロファイルごとに色調が異なります *5

Premiereはプロファイルによるカラーマネジメントには対応していないアプリ *6 ということになります。

本当でしょうか。最新のAdobe製品なのに。詳しい方がいたらコメントください。


*1:日を改めて検証予定です。

*2:sRGBとAdobeRGBでは、緑の色域に大きな違いがあるので、そのようなモチーフを多めに選んでみました。また、現像時は彩度高めで処理しています。

*3:かえるくん達よりも手前の電卓、奥の濃い緑色の懐中電灯(なのです)に着目するとわかりやすいと思います。

*4:一番本来の表示に近いのは、Diaplay P3のようです。キャプチャーをとったMacの画面のプロファイルに依存しているのでしょうか。

*5:見た目の印象では、(プロファイルを無視された)sRGBの画像が補正後の各画像の色調に近いようです。

*6:例えば、AfterEffectsはカラーマネジメント可能です。

プアマンズPeak Design

カメラストラップは100円ショップで売っているストラップ付きの名札を切り貼りしてDIYしたものを使っています。

つけ外しが簡単なので、m4/3のカメラもこのストラップを使っています。プアマンズ「Peak Designストラップ」です *1


ただ、コンデジであれば問題ないのですが、カメラが重いと強度に不安があります。

補強しました。

DSCN1569

瞬間接着剤で結び目を固めただけですが、これでだいぶ違うと思います。


DC-GH5などの重いカメラをつけると細いストラップでは首にずっしりと食い込みます。かといって幅広のストラップもあまり好きではありません。

ホームセンターの島忠で購入したスポンジのパイプをはめてみました。

DSCN1572

貧乏くさい見た目ですが、だいぶ楽になりました。


*1:私のは「プアマンズ(貧乏人の)」Peak Designです。「パチモン」Peak Designなら、中華通販サイトにけっこうあります。

人工光源でのホワイトバランス

普段、デジカメのホワイトバランスはたいてい「昼光」にしています *1

また、物撮りの時はApple Remoteをグレーカード代わりに使います。

大抵はこのふたつで足りるのですが、夜景などの人工光源下での撮影には役に立ちません。 AWB(オートホワイトバランス)も意図通りにならないことが多いです *2

アクリル板を使ってカメラを入射光式のメーターとして使ってみました。

DSCN1579

乳白アクリル板を適当にカットして、レンズの前にあてがいます *3 。 この状態でカメラを光源に向け、ホワイトバランスをセットします。

昼間の太陽に向け設定(ホワイトセット)したところ、やや色が転んでいました。 [調整]でA:2、M:2にしたところ、昼光とほぼ同じ色温度になりました。

光源に向けてホワイトセット+[A:2, M:2]

でいけそうです。


近所の夜景を撮影してみました。

基準としたいのはLEDの街灯です。こちらにカメラを向けてホワイトセットします。

_1011161

[A:2, M:2]の補正を行い、撮影しました。

_1011152

白熱電球の色に引っ張られることなく、街灯の光が適切に補正されています。


同様に高演色LEDランプ *4 で物撮りをしてみました。

_1011168

ランプは電球色のものですが、ほぼ正確に補正されています。正確すぎて電球色の雰囲気はなくなってしまいました。


*1:rawで撮ることが多いので撮影時のホワイトバランスは関係ない場合も多いです。

*2:先日の夜景の撮影はAWBで行いましたがやや緑色に転んでしまいました。

*3:以前はもっと雑に行っていましたが、再現性が欲しかったので今回はちょっと丁寧にやってみました。

*4:

Android OSの独自拡張

スマートフォンメーカー各社のAndroid OSの独自拡張について調べてみました *1 。調べてはみたものの、あまり有用な情報はみつけられませんでした。

Xiaomi

「MIUI」という名称で独自拡張を行っています。バージョンは10になりました。

以前の私の記事もご覧ください。

画面端からのスワイプを「戻る」にあてがったのはとてもよい/実用的なアイデアだと思っています。グラフィックのカスタマイズのセンスもとてもよいです。2カラムレイアウトの「起動中アプリケーションの一覧表示」なども機会があったら是非見てください。

Umidigi

S3 Proなど、最新機種はどれも素に近いAndroid 9(Pie)ですが、若干のカスタマイズを加えているようです。

一般の方のレビュー動画、4:15あたりからのUIのカスタマイズはやや気になります。4:33で表示されている画面を見るとわかりますが、「(画面内)下部端から上にスワイプ」を「戻る」ボタンのジェスチャーとして設定できるようです。

Huawei

Pieの上にカスタマイズUIの「EMUI 9.0」を乗せています。概要記事がありました。

個人blogに詳しめの解説記事がありました。「戻る」操作はXiaomiのジェスチャーと同じ。また、その他にも「フローティングボタン」など、いくつかのUIの中から選べるようです。

Samsung

One UI」だそうです。

YouTubeの説明動画

も見たりしましたが、

表示部を上、操作部を下に持ってくると使いやすいよ」の一言で要約できそうな内容でした。

ちなみに、Galaxy S8/S8+で採用されたカスタマイズドアイコンはPentagramのデザインでしたが、Android OSが9(Pie)になった時点で捨ててしまうようです。


190422|追記 
ウインタブの記事の中で、UMIDIGiiやGalaxyのスマホのUIについて触れられていました。

こちらの記事によると、GalaxyのOne UIにも、Umidigiと同種のジェスチャー操作が採用されているとのこと。

Oneplus

「OxygenOS」と称していますが、説明ページ(ページ中程に「OxygenOS」の説明コーナーがあります)を見ても、ほとんど素のAndroidのようにみえます。

ASUS

ZenUI」という名前です。単に独自アプリを何本か搭載しているだけのように見えます。

YouTubeチャンネルがありました。

htc

スマートフォン本体を握ることで操作する「Edge Sense」というものを売りにしているようです。

ただ、1年以上、スマートフォンの新製品が出ていませんね。VIVEで手一杯なのでしょうか。

Lenovo

Android Oベースの「ZUI10」というのがあるらしいのですが、詳細不明です。

Sony, LG, Sharp

それらしい情報は見つけられませんでした。


*1:Android OSの「戻るボタン」の操作バリエーションを把握したかったのが動機です。

DMC-GX7MK2、DC-GX7MK3の4K動画撮影時のクロップ量

Panasonicのミラーレスカメラはどれも4K動画を撮影できますが、ミドルレンジモデルはセンサーのフル幅で撮影できません。ややクロップされます。また、機種によってクロップ量が異なります。購入するたびに調べなければいけません *1

私の所有していない機種について調べた *2 方がいました。

gae.hatenablog.com

(すでに販売終了した)GX7MK2よりも、(後継機種の)GX7MK3の方がクロップ量が多いとのこと。

他の機種含めた法則としてはどうやら、

2000万画素モデルの方が、(1600万画素モデルより)クロップ量が多い。

ようです。

新しく出たDC-G99は2000万画素モデルですが、4K動画のクロップ量はどの程度でしょう。多めなのでしょうか。

DC-G8も併売するようですが、そこらへんが関係しているかもしれません。


190411|追記 さらにググったら決定版ぽいものを見つけました。これは便利です。素晴らしい。……と思いましたが、実測ではないので間違いもあるようです *3 。でも、とても参考になります。

route207.net


190513|追記 また調べて記事にしました。Panaの1600万画素機と2000万画素機の4K動画のセンサーサイズは、ハイエンド除いてこのどちらかではないかと思います。


*1:

*2:後から気づきましたが、この方も実際には調べてないっぽいですね。Pana機はGH4除いて、センサー中央の4K dot by dotクロップではないはずなのです。

*3:少なくともDMC-G7の数値が間違ってるのは確かです。中央dot by dotではありません。

MIUI 10 Navigation Gestures

私の今のスマートフォンは、2018年の6月からXiaomiのMi MIX 2です。

便利に使っており、満足しています。特に気に入っているのはXiaomiが独自拡張したUI、「MIUI」の、

画面端からの横スワイプによる「戻る」操作(“Swipe to Back”ジェスチャー

です。

こちらに慣れてしまうと、他のスマートフォンにはもう戻れないのではないかと思ってしまいます。とても気に入っています。

「[戻るボタン]のジェスチャー化」とかいっても、使ったことのない方には???で、全くイメージできないと思いますが、例えていうならば、

引っ張って更新(Pull-to-refresh)」と同じくらい便利なもの *1

といった感じです。

スマホのUIの「引っ張って更新」が全て「[更新ボタン]のタップ」とかになってしまったらすごく嫌だと思います。そのくらいの便利さ・重要さです。


かといって、特定のメーカーに囲い込まれるのも癪です。Xiaomi以外はどうだろうかと、スマートフォンメーカー各社の独自UIについてざっと調べてみました。

似たようなUIはHuaweiやUmidigiも採用していました(安心しました)。SamsungAsusにはありませんでした。

また、Xiaomi自身も *2 他社Android機向けに、「MIUI 10 Navigation Gestures」

というカスタマイズユーティリティーを出しているのを見つけました。こちらをインストールすると、MIUI 10のジェスチャー機能を再現できるようになります。

さっそくタブレット *3 や別のスマホ *4 にインストールしました。左右の戻るジェスチャーについては画面の反応含め、ほぼ完全に再現できています *5

やはりとても便利です。


追記|190922

Andriod OSがバージョンアップして、9や10以降、ナビゲーションバーの3ボタンを全て非表示化・ジェスチャー化できるようになりました。 ただ、9(Pie)だと、どれも画面下端から上へのスワイプ操作なのでやや使いづらく、Xiaomiのアドバンテージはまだあります。一方、10では左右端からのスワイプに対応したので、XiaomiのUIとほぼほぼ同じです。


*1:こちらも元々はAppleGoogleなどOS開発の本家ではなく、サードパーティーが発明したものです。

*2:嘘でした。XiaomiのUIを模すための個人アプリのようです。BANされたらどうしよう。

*3:

*4:

*5:画面下部からのジェスチャーiPhone Xのような操作)については、rootを取得しないとNavigation Barを完全に非表示にすることはできないようなので、一旦あきらめました。