coluli

安物のカメラ機材を使ったテスト撮影ばかりしています。

DC-GH5の動画撮影時のクロップ量

動画撮影用にPanasonicのDC-GH5を購入しました。まずは動画撮影時の画角の変化 *1 を調べてみました。

センサーフル幅で利用可能。

without E-Stabilization

いまどきのハイエンド機ということもあり、基本的には動画撮影時に左右がクロップされることはなく、センサーフル幅で撮影できます *2 。レンズ式手振れ補正・ボディ内手振れ補正も使えるようです。

また、画面のバリエーションも、

  • アナモフィック(Anamorphic)モード。4Kサイズと6Kサイズがあります。
  • 4K/6K Photo(3:2)他にも4:3もあります。16:9もありますが、4K Photoのみです。16:9の6K Photo *3 はありません。
  • Cinema 4K

など、通常の4K動画サイズ以外のものが増えています。

電子手振れ補正併用はクロップあり・条件あり。

with E-Stabilization

電子手振れ補正を併用すると、画面はクロップされます。

有効画素20Mの横幅5184pxに対して、内側の約4764pxを使います。約92%(面積比85%)です。焦点距離×1.088程度の画角の変化が発生します。

また、全ての画面サイズで電子手振れ補正が使えるわけではなく *4

  • アナモフィックモードでの電子手振れ補正の利用は4Kのみ。6K(高解像アナモフィックモード)では利用不可。
  • 4K/6K Photoでの電子手振れ補正は利用不可(本来は静止画目的なので当然ですが)。

など、それなりに排他的な条件があるようです。


*1:面倒なので細かな換算値は計算していません。

なども併せてご覧ください。

*2:センサーフル幅ですが、センサーからの「全画素読み出し」ではありません。製品紹介サイトでは、「センサー全域からの読み出しを実現」と、非常に曖昧な言い方で逃げています。

*3:あったらただの6K動画なんですけどね。

*4:190611|追記 使えなくなるのは「電子手ぶれ補正」のみで、「センサー手ぶれ補正」「レンズ手ぶれ補正」は使えます。

ワイドコンバージョンレンズでローファイな写真

_1000911

以前試してみた、ワイコンを使ったローファイな写真撮影をもう一度やってみました。結果はあまり芳しくありませんでした。

機材

P8250725

左から、

  • フード
    Hamaの大型フードを折りたたんで使用しています。
  • コンバージョンレンズ
    0.6倍のワイドコンバージョンレンズです。ビデオカメラ用の安物です。4,000円ほどで買えます。
  • フード(など)
    レンズとコンバージョンレンズの間に数mmほど隙間を空けるために噛ませています。フィルター(枠)なども使えます。
  • レンズ
    今回はLumixの25mm F1.7を使用しています。インナーフォーカス式なので前玉は動きません。けっこう重いコンバージョンレンズをフィルター枠にねじ込んでも、AFモーターには負荷はかかりません。
  • カメラ
    DMC-G7を使いました。絞り開放を前提にしているので、日中でも露出オーバーにならない電子シャッターが使えるモデルが必要です。

こちらを使って、換算30mm広角の周辺が大きく劣化したでもAFで手軽に、ローファイな写真を撮ろうとしています。

画質の改善

画質を向上させるためにコンバージョンレンズとレンズの間に隙間を空けました。*1今回は古いゴムフードを利用しています。

_1000802_1.7+WC _1000802_1.7+WC右

↑ 画面端で色収差が発生していますが、

_1000816_1.7+R+WC _1000816_1.7+R+WC右

↑ 隙間を空けることで若干改善しました。

ローファイな写真を撮ろうとしているのに画質の改善を行なうのも意味不明ですが……。

歪曲補正

_1000919

ワイコンを使うと樽型の歪曲が発生するので、raw現像時に補正しています。

Lightroomの「ゆがみ」の適用量[14]で歪曲はほぼ無くなりました。その分、周辺部は変形するので画質はさらに劣化しますが、それは良しとします。

作例

接写

_1000844

周辺部は意図通り劣化しますが、アウトフォーカスなのでよくわかりません。かなりうるさいボケが発生しました。

_1000899

コントラストを高めにすればシャープ感はでますが、中央の合焦部分が解像しているわけではありません。

近景

_1000905

_1000908

劣化した周辺部と普通に写る中央部、のはずなのですが差があまりありませんね。

遠景

_1000915

_1000892

_1000921

周辺部が劣化するので、メインモチーフが中央の「日の丸構図」でないと視点が定まりません。 ただ、風景を絞り開放で撮るのはあまり意味がありませんでした。


どれも単に中途半端に低画質な写真になってしまいました。何かもっと適切なモチーフとテーマがあれば作品化できるような気もしますが、モチベーションが持続しないのでここまでとします。

*1:Amazonの商品レビューにあったので試してみました。

2018年のDVD-Video制作

最近(2018年現在)の動画編集はもっぱらPremiere Pro CC 2018を使っています。iMovieやFinal Cut Pro Xを使っていた時期もありましたが、Premiereの色調補正の方法はLightroomによく似ており、使い始めてからは手放せなくなってしまいました。

今時のプロはどんどんDaVinci Resoleveに移行しているようですが、カラーホイールを使った色調補正は全く慣れません。

ところで、

訳あってDVD-Videoを焼く必要があり、調べてみたらちょっと驚いたのでエントリーしておきます。


  • AdobeのアプリでDVD-Videoを製作するには、Adobe Encoreが必要。
  • Adobe EncoreはCS6のPremiereにバンドルされていたアプリなので、CS6の追加インストールが必要。

最新のCCはDVD製作はスコープ外のようです。もう、個人でDVD-Videoを焼く人はいないのですね。


(それには気づかずに、)Premiereで16:9の素材を使ってDVD-Video用のMpegファイルを作成していたのですが、何度やっても左右に黒い枠線(余黒)が入ってしまいます。

DVD-Video用mpeg

調べてみたところ、

あ、これは知っています。720px幅で書き出される事自体は問題ありません。

お、これは知りませんでした。

計算すると、720*480の素材は、873*480にストレッチされることになります。おや? このサイズは16:9ではないですね……。さらに横長です。確かにそれなら左右に余黒が発生するのは辻褄が合います。

気になったので、手持ちのDVD映画をパソコンで再生してみましたが、元のVobファイルは720*480、再生時は16:9の853*480です。

どうもよくわかりません……。

これは仮説ですが、

  • Adobeのアプリだけが律儀にDVD-Videoの仕様通りにファイルを作成している。他社アプリは今時の環境*1に合わせてピクセルアスペクト比1.185で(黙って)書き出している。

という事なのでしょうか。


もやもやした気持ちのまま、結局、DVD-Videoの作成はRoxio Toastでさくっと済ませました。


エントリーを書きながらいろいろ検索してみましたが、こちらのページが一番自分の理解に近いようです。

fivetecvideo.at.webry.info


*1:(4:3のブラウン管ではなく)16:9の液晶テレビなど

Hatena Blogに引っ越して来ました。

独自ドメイン+heteml+wordpressで続けていたblogを、Hatena Blogに移設しました。

サイト内記事へのリンクが旧blogのurlのままなので、こちらは順次修正していきます。

月に数えるほどしかエントリーしないblogのためにサーバーを借り続けるのはちょっとコスパが悪すぎました。

また、記事がずっと残る事も大事なので、とりあえずProにするつもりもありません。

これでいつ死んでも大丈夫です。

Xiaomi Mi Mix 2

DSCN1480

使っていたスマホが壊れてしまった直後に注文した、XiaomiのMi Mix 2が届きました。6GB/64GBモデルです。

Xiaomiのフラッグシップモデルですが、先日に新型(Mi Mix 2S)が出たこともあり、安く買えました。中華スマホなどに詳しい情報サイト、ウインタブで配布していたクーポンを使って、41,000円ほどでした。Banggoodで購入しました。現在はさらに値下がりし、最終処分価格で4万円を切っているようです。

新製品ではないので、レビューは巷にたくさんあります。感じた点のみ簡単に。

性能

とても良いです。Antutu Benchmark(v7.0.9)のスコアは207080でした。iPhone 8と同程度となります。先日まで使っていたUlefone T1の3倍の性能です。

操作が滑らかになるだけでなく、安定性も増したように感じます。アプリが落ちることもなくなりました。 ボトルネックがあるとすれば、通信速度だけです。

Antutu Benchmark

サイズ感

5.5インチのスマホ(実際には18:9の縦長5.99インチ)は一番使いづらいサイズだと今でも思っています。我慢・工夫しながらなんとか使っています。

ただし、この機種は狭枠・薄型のため、これまで使っていた機種よりはだいぶ持ちやすくなりました。 とは言うものの、画面の(奥側の)端に親指を持っていくのはやはりとても難しい。さらに画面の上端には全く指が届きません。

仕上げ

かなりよいです。背面のセラミック板はとても滑らかで、ポケットにはスッと入り、使用するときはしっとりと手に張り付くので快適です。ガラスとアルミフレームの継ぎ目など、ハードウェアとしての精度も高いです。

ただ、せっかくのベゼルレス(狭枠)なのに、ボディのRと液晶画面のRの中心が微妙にずれています。この辺はiPhoneのこだわりにはかないません。また、液晶のカーブもillustratorで適当に描いたような、今ひとつつながりの悪いものです。完全ノッチレス(フロントカメラは画面の下にあります)で画面効率はとても良いのですが、ノッチ輪郭の曲線にもむやみにこだわったiPhoneとは哲学が異なるようです。

DSCN1469

MIUI

ベースのOSはAndroid 8.0.0ですが、Xiaomiの独自拡張の「MIUI」が載っています。バージョンは9.5.8.0です。設定変更により、ナビゲーションバーなしの全画面表示で使用可能です。 ジェスチャーコマンドが設定されており、iPhone X風の基本操作ができます。

  • 画面下端からのスワイプでホーム画面に(homeボタン)。
  • 画面下端からゆっくりとスワイプすると起動中アプリの表示に(optionボタン)。
  • (左右問わず)画面の端から内側にスワイプすると前画面に(backボタン)。

左から右への横スワイプは「(アプリ内の)前画面に戻る」「基本メニューを出す」など、様々なアプリでの基本操作として既に使われているため、バッティングしてしまいます。その場合は、

  • 画面下半分(約3/5くらい)での横スワイプはbackボタンとして、
  • 画面上半分(約2/5くらい)での横スワイプは使用中アプリの操作として、

機能します。この辺は、メーカーの独自拡張の限界だと思いました。ただ、すぐに慣れます。 ちなみに、backボタンとして機能しているときは、スワイプ途中で表示が現れます。

DSCN1473


今まで購入したAndroidスマートフォンの中でもっとも高価という事もあり、やはりよくできています。大変気に入りました。しばらく使い続けようと思います。


190129|追記 その後MIUIのバージョンは10.0.2.0になりました。細かなグラフィックやUIが改善しています。音量コントロールは縦型になり、起動中アプリの表示形式も2カラムのタイル表示になりました。とてもよいです。


中華スマホの不具合と修理

DSCN1457

使っていた中華スマホ、Ulefone T1のバッテリーが膨らんでしまいました。

使用開始して7ヶ月ほどです。予兆はありました。液晶画面中央にわずかなムラが発生し、「やっぱ中華スマホはパーツの品質がいまいちなのかな」と思っていた矢先でした。

購入したBanggoodに「交換か返金をお願いできないか」と連絡を取ってみると、「日本で直してくれ。費用は多少もてるかも」との返事。 日本で直せるところなんてあるわけないだろう、と思いながらも、「中華スマホ 修理」でググってみるとあっさり見つかりました。

一番最初に見つかり、勤務先にも近かったスマートまっくすというお店に部品の取り寄せを依頼し、数日後に店舗に持ち込みました。交換自体は1時間ほどで完了しました。

費用は交換部品と技術料で13,800円。購入時本体の6割近くです。他店の見積もりなどは取らなかったので、もっと安く修理できるところはあるのかもしれません。

液晶のムラも直り、新品同様になりました。引き続き使える……のですが、故障した時に慌てて新しいスマホ *1 を購入してしまったのでした。


*1:

桜の撮影

今年(2018年)の桜は、一気に咲いて、あっという間に散ってしまったように感じています。 花見も特にしませんでしたが、近所の桜をちょっとだけ撮影しました。

P3250408

カメラはE-M10 Mark III、レンズはKenko MC SOFT 85mm F2.5です。f8.0に絞って撮影しています。

レンズは20年以上前に新品で購入しました。ソフトフォーカスレンズとしての利用はすぐに飽きましたが、目一杯絞るといい感じの描写になる気がしています。 3群3枚の単純な構成、13枚の絞り羽根のおかげなのか、ボケがとてもなめらかです。Photoshopガウスのぶれのようです。 ピントの山は超なだらかで、ピント合わせはとても難しい(この写真も実はピンボケかも)のですが、合ってもカリカリにはならず、収差もわずかに残ります。

m4/3に付けて撮影すると170mm相当になります。どうも使いづらいです。フルサイズのカメラが欲しくなりました。